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【臨床心理学専攻】心理学科 小阪キャンパス移設記念 プレ・シンポジウム「地域と連携する心理学」

2015年03月13日

【臨床心理学専攻】心理学科 小阪キャンパス移設記念 プレ・シンポジウム「地域と連携する心理学」

 本大学心理学科の小阪キャンパスへの移設を記念して「地域と連携する心理学」をテーマにプレ・シンポジウムが行われ、心理学科の教員や大学院生が自身の専門や地域連携の経験を踏まえて話をしました。

  まず、不登校児童通所ルームの運営とスタッフ育成に関する話題からシンポジウムが始まりました。坂田先生が話題提供された中で、「コンバインドセラピー」 や、不登校児童の支援には彼らをサポートする「チームの育成」が重要であるということがとても印象的でした。次に、香芝市教育委員会と当大学の大学院とが 連携をして行っている保健室登校児童生徒への「心のケア支援事業」や、当大学のカウンセリングセンターで行っている「発達検査モニター」の26年度の実際の活動報告へと移りました。「心のケア支援事業」について、奥田先生より、事業の開始の経緯や当初の活動について話がありました。その後、私自身が26年 度に実際に活動した内容を含めて事業の報告を行ったのですが、緊張で全く前を向いて話すことができず、フロアの皆様に伝わったのか…。もっと分かりやすく できたのでは…などと反省点はたくさんありました。しかし、今回のシンポジウムで話題提供することになり、保健室登校の児童生徒への心理的サポートの意義 や、自身が実際に行った事柄について振り返りを行うきっかけとなり、本事業の紹介に留まらず、自身の学びをより深めることにもつながったと思います。「発達検査モニター」についての報告は、M2のT先輩が行いました。この事業が平成20年にできた経緯や初年度からの検査実施件数に始まり、事業の目的、発達検査がいかに「お子さんの良いところをみつけること」や「発達を応援すること」に役立てられるかについて具体的にまとめられていました。
  シンポジウム後半は、少し話題は変わり、佐久田先生から「ビジネスに活かす心理学」、山崎先生から「認知心理学を応用した学習の指導」について専門的な研究を基にしたお話を聞くことができました。学習への動機づけの中で話された「自立した学習者」が備えるべき3つの特徴に関する話は、学生である私にとって とても興味深く、「なるほど!」と感激する内容でした。
 心理学と一括りに言っても色々な側面を持っています。様々な場面で心理学が役立つことを改めて知る機会となったと思います。
 27年度より、臨床心理学専攻も小阪キャンパスへ移転します。東大阪で学ぶ学生として微力ではありますが、地域に貢献できる活動に、より一層取り組んでいきたいと思います。