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【臨床心理学専攻】医療法人養心会 国分病院見学実習報告

2015年10月19日

~国分病院見学実習を体験して~

 9月7日、医療法人養心会国分病院での見学実習が行われ、大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻の修士課程1回生8名が参加しました。
 国分病院は、精神保健福祉法指定病院、府の精神科救急拠点病院、指定自立支援医療機関などに指定されており、地域の精神科医療を支えています。また、地域貢献活動として、近隣地区の保健所での保健相談や施設の嘱託医、大学での講義や臨床心理士実習の受け入れ等を行っています。グループホームやデイ・ケア、訪問看護、地域生活支援センター等のシステムが揃っており、入院開始の時点から、社会復帰に目標を置いて治療が開始され、基本的には、3か月以内の退院を目標としています。
 
 実習では、施設の見学と、病院のシステムや精神科医療に関する講義をしていただきました。施設の見学では、病院の機能を知ることができ、外来で通院したり入院したりしている患者さんと同じ場所に立ち、どのような思いで治療を受けているのだろうか、と思いを巡らせる機会となりました。また、講義では、医療現場で働く臨床心理士として必要な心構えや、精神科に入院している患者さんたちへの支援や対応について教えていただき、病院や心理士のあり方を学ぶことができました。
 その場で治療を受けている方々や、治療に携わる先生方の姿を拝見し、精神科医療を、より身に迫ったものとして感じられるような体験をすることができました。また病院という、様々な職種の方が集まる現場での、心理士の仕事を教わる機会ともなりました。精神面に課題を抱えている方と、その方たちを取り巻く資源や環境の、双方に対する関心が高まった実習となりました。この実習での学びを実践に繋げていけるよう、今後もより一層勉学に励みたいと思っています。
 
執筆者;修士1年 Y.M.