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【臨床心理学専攻】国分病院の見学実習を実施しました

2018年09月21日

 8月21日に医療法人養心会国分病院での見学実習が行われ、大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻の修士課程1回生6名が参加しました。国分病院は、精神保健福祉法指定病院、府の精神科救急拠点病院、指定自立支援医療機関などに指定されており、また地域貢献活動として、近隣地区の保健所での保健相談や施設の嘱託医、臨床心理士実習の受け入れ等を行っています。運営理念として「当たり前の医療を提供する」を掲げ、「疾病」だけを診(看)るのではなく、人を診(看)ること、患者さんの人権を守り謙虚な姿勢で温かく医療援助すること、患者さんが医療内容を理解できるよう説明を尽くすことを目標としている、単科の精神病院です。

 見学実習では、国分病院に勤務している臨床心理士の方々に、病院内の諸施設の案内や、精神科病院に関する講義をしていただきました。実際に施設を見学することで、入院から社会復帰に向けての治療や活動に関わる様々な病院の機能を詳しく知ることができました。また病棟を見せていただき、入院している患者さんと同じ場所に立ち、その日々の生活などを感じることができる良い機会となりました。そして講義では、国分病院の概要、精神科病院がどのように運営、利用されているかだけではなく、医療現場病で働く臨床心理士の業務内容、心構えや精神科に入院している患者さんたちへの支援や対応について教えていただき、病院や心理士の在り方を学ぶことが出来ました。また病院という様々な職種の方が集まる現場での、心理士の役割を知ることもできました。実習を通じて、治療や保護という枠組みの中で、患者さんがその人らしく過ごすことができるために、どのような設備や、スタッフの方々の対応などといった支援ができるのかについて考えることができました。

 来年度には10週間にわたる病院実習もあるので、今回の見学実習での貴重な経験を生かし、学びを深め、臨床心理士・公認心理師を目指して実践に繋げていけるように、今後もより一層勉学に励みたいと思っています。

修士課程1年 N.K