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樟蔭レポート

前回まで樟蔭の建学の精神に沿って,本校の特色あるコースを紹介してきました。今回は樟蔭学園の歴史とその環境について,触れてみたいと思います。

1917年(大正6),本学園のもととなる樟蔭高等女学校設立認可と専攻科設置認可がなされ,その歴史がスタートします。ちょうど第一次世界大戦中にあたる時期にすでに樟蔭があったと思うと,歴史の重みを感じます。1925年(大正14)には,樟蔭女子専門学校設置が認可されます。この樟蔭女子専門学校という名で思い出すのが,作家の田辺聖子さんです。彼女は樟蔭女子専門学校(現大阪樟蔭女子大学)国文科卒で,1964年には,『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で第50回芥川賞を受賞し,以降は人気作家として多くの執筆依頼を受けることになりました。1987年には,有名な『花衣ぬぐやまつわる・・・・・・』で第26回女流文学賞を受賞。1993年には,『ひねくれ一茶』で第27回吉川英治文学賞を受賞するなど数々の賞を受賞されています。彼女は小説をはじめ古典や評伝,エッセイ等著書が本当に多く,現在は本校の記念館の隣に5年前に建設された「田辺文学館」に彼女の全出版作品が展示されています。田辺聖子文学館は5年間で約4万7千人の来館者を数えたそうで、東大阪の文学施設としても広く知られています。私は,時々ちょっと仕事に疲れたとき田辺文学館を訪れます。館内いっぱいに展示された田辺さんの作品を見ていると,この本ちょっと面白そうだなとか,これだけ書くのにどれくらい勉強されたんだろう?とか考えてしまいます。本を書くのにその100倍くらいの本を読んだり,調査することになると思うのですが,その絶え間ない努力と気概,根気に圧倒され,自分の元気の活力になります。

「田辺聖子文学館」は,作家田辺聖子に関する研究機関・資料館にとどまらず,表現力豊かな若き世代を育てる教育機関としての役割を担っています。「田辺聖子ジュニア文学賞」というものがありまして,全国の中学校、高等学校および中学生・高校生の読書・文化活動の発展、向上に寄与することを目的に5年前に制定されました。本校の生徒も多く受賞していて,その文章力の高さが評価されています。

田辺聖子さんの本によく登場する言葉に,「アフォリズム」というものがあります。その説明はこちらから引用しました。

aphorismとは、金言、警句、箴言などを意味する英語。人生についての真理や戒めや、恋愛をはじめ人間関係の在り方などの指針となるような言葉で、古今東西の聖人、高僧、偉人や作家、詩人などの言葉が多く見られる。

とても深みのある,難しい言葉だと思います。田辺文学館のサイトで見つけた「率直なことは残酷である」という言葉はなるほどと思わせる妙味があります。人生なかなか一筋縄にはいかない。そんな気持ちにさせられます。田辺文学館という建物は,一見一人の文学作家の展示館のように思われがちですが,そうではなく,樟蔭で育った田辺さんの樟蔭に対する思いが詰まった,本校の伝統に通じる建造物にように私は感じます。素敵な樟蔭の財産ではないでしょうか。また,本校の凄いところは,近くに「司馬遼太郎記念館」もあるところです。まさに文学に囲まれた,「国語の樟蔭」というべき環境にあります。先人達が残してくれた作品や思い,そしてこの素晴らしい環境,こうしたなかで日々学べることこそ,本校の魅力だと私は感じています。

以上,入試広報担当三品でした。

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