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樟蔭レポート

今回のタイトル,はて何のことかといいますと,本校の学期の節目である入学式や卒業式,始業式,終業式を執り行う「会館」についてのことです。実は,樟蔭学園の創立100周年に向けて,これから大規模な改修工事が行われます。そんな中,前回紹介した樟古館が移築され,今回のテーマである「会館」は取り壊され,そして西体育館(大学体育館)と東体育館(高校体育館)も取り壊され,新たに正門左手に改築されます。高校本館につながる特別校舎もなくなります。

 

さて,本題の「会館」についてですが,今年中には解体工事が始まりますが,この会館の歴史は長く,竣工は昭和10年(1935年)になります。歴史的にいいますと,当時は満州事変が勃発したあとで,日本は世界恐慌の影響を受けながらも,少し立ち直りを見せた頃です。しかし,この後1941年からは太平洋戦争に突入し,本校でも戦争が激しさを増す昭和19年(1944年)には,樟蔭女子専門学校生の一部が学校工場へ,高等女学校は数か所の地域へ勤労動員されました。学校で授業を受けることができたのは,一部の最下級生のみでした。大変な時代をこの当時の学生たちは経験されています。会館はそんな時代も本校の入学生や卒業生のための「式」を演出し,困難な時代を学生たちとともに乗り越えてきました。また幸いにも戦災を受けることなく終戦を迎え,会館やその他の施設は破壊を免れ,本学園は速やかに秩序を回復して授業を再開したそうです。

 

そんな会館を私は少し感慨深く見て,そのいくつかを紹介します。

 

まずは本館5階から見た会館です。地味ですが,大きな堂々としたスタイルです。

 

会館の屋根には,避雷針と通気口のようなものがありました。ちょっと不思議なデザインでした。奥には樟古館の屋根が見えています。

 

会館裏のクラブ室。今回壊されます。また別の場所にクラブ室は移転になる予定です。

 

会館の中です。実に多くの「式」をこなしてきました。また文化祭のコーラスコンテストや舞台発表,クラブ発表にも使ってきました。講演,学年集会,オープンスクール,入試説明会・・・本当に御苦労様と言いたい気分です。冷暖房設備が十分でなかったため,夏はみな暑い暑いといい,冬は簡単な暖房設備はありますが,寒い寒いといい,私達教員や生徒たちが愚痴や不満をこぼしながらもじっと我慢して聞いてくれていたような気がします。戦争を乗り越えた「会館」にとっては,そんな小言は大した問題ではなかったことでしょう。歴史の重みを感じます。

 

最後に会館横のちょっとした庭を紹介します。ちょうど校長室と会館の間にあるスペースの,日本庭園風の庭です。なかなか雰囲気があります。こちらもなくなってしまうのでしょうか。ちょっと残念な気持ちです。さて,創立100周年に向け本校は変わります。また新たな樟蔭学園の姿も楽しみにしていただければと思います。そして,この「会館」に私は「お疲れさまでした。」といいたいです。

 

以上,入試広報担当三品でした。