卒業生仕事インタビュー 学芸学部食物栄養学科

気持ちに余裕がないときは、一旦やめてみる・・・。でも、休憩はしても良いけど諦めないのが大事です。

内定された企業と職種を教えて下さい。

学校や病院などの給食受託業務を行っている、(株)テスティパルに栄養士で内定をいただきました。


就職活動を振り返ってみて、どうでしたか?

過酷でした。
友人の中には、就職活動をしていないひとも多かったり、状況を聞いても「ダメだった」という声が多かったりしたので・・・。食物栄養学科は特別なので、例えば、学科の半分くらいの人が受ける会社があったりするんですが、不安もありましたし、最初はずっと落ちていたので手ごたえのないままいろんな会社を受けるのは本当につらくて・・・方向性が決まってしまえばある一定期間がんばろうとか出来るのですが、長い期間だらだらするのは本当につらかったです。

食物栄養学科・Iさん 内定先:株式会社テスティパル(栄養士)

初めから栄養士としての就職を考えていましたか?

1~2回生のころは実際、管理栄養士ってどんなことをするのだろう、という感じでいたんですけど、病院実習や保健所実習や給食実習が始まる3・4回生の時に、本当に実習を通して目指す方向が見えてきて、こういうのもいいなと思うようになりました。 


資格を受験するかどうかにかかわらず、就職活動を優先的に考えていたのですか?

はい。就職は私の中で絶対条件でした。就職が決まらなかったら、両親にも申し訳ないのと自分の自立の面から考えてもどうなのだろうと考えていました。管理栄養士がダメでも、就職は絶対しようと思っていました。


就職活動を意識しだしたのはいつですか?

11月から2月ごろまでで有名な食品会社については応募が終わってしまうので、3回生の11月から始めました。
求人情報サイトは3社登録しました。マメにチェックはしませんでしたが、パソコンにいっぱいメールがくるのでExcelで管理はしていました。キャリアセンターはよく利用していました。
もちろん、キャリアセンター主宰の学内企業セミナーや内定者の報告会も参加していました。


情報をたくさん取るためこういうことをしたなど、ありますか?

他大学の人と交流を図ることですかね。あと、日常の生活の仕方も大事です。私は就職活動にこうしたということはないのですが、何かあったら会社を調べようとか、学校からくる求人などは皆が受けるので、インターネットで「大阪 給食会社」で検索してヒットしたところを受けてみようとか、ちょっと人とは違った就職活動をしようとは思っていました。


履歴書やエントリーシートは何か工夫はしましたか?

キャリアセンターに何回か行って、添削を受けました。注意を受けたのが、文字のサイズと内容です。何に重点を置くかというので、私はスポーツ、「お弁当コンテスト」の応募、学園の袴コンテストなど、本当にいろいろやっていたので、履歴書の中で書くことが広がりすぎて、相手に「これ何ですか?」と言われるようなテクニックがなくて・・・。そこは工夫しましたね。


キャリアセンターは結構利用したほうですね?

そうですね。就職活動していない人はキャリアセンターに来ていない人が多いと思います。
利用頻度が少ないイコール就職活動を諦めているというイメージが結構あって、私も怖いから行くのを迷っている同級生に、一緒に行こうと言って絶対行くように言います。


筆記試験は難しかったですか?

会社によって違うのですが、家族の似顔絵を描いてください、という会社がありました。本当にいろんな試験がありましたね。試験対策は、夏に学外から来た方の講座を受けていて、国語と算数も受けていましたし、紹介していただいた参考書も購入しました。あと直接ではないのですが、漢字検定の勉強をしていました。それが、もしかしたらちょっと役に立っているかもしれません。


面接は、どんな感じでしたか?

会社によっては、面接官5~6人対受験生一人という面接もあって、びっくりしました。
今までは面接官側が少人数で受験生側が大人数というのはあったのですが、6人もの面接官がいらっしゃる面接は初めてでした。また最終面接というのを聞かされておらず、ドアを開けるまでは情報が少なすぎてわかっていなかったのです。面接官の方々からは、いろんな角度から質問があり、すごかったです。集団面接に行くとやはり上手い人・目立つ人がいるので、そういう人をマネました。今回がダメでも、次回に役立てようと・・・。それが本当に1番勉強になります。


全体を振り返って、これが勝因だというのはありますか?

食物栄養学科の友人から、「規模を小さくした方が良い」というポイントと「面接から始まるところを受けてみる」というアドバイスをもらいました。
そのアドバイス通り、他にスポーツ関係の会社や美容の会社も受けて、そこで面接の経験を積んだことで、面接時の話術というか、「こういうときはどうしたらいいか」、ということをスムーズにできました。


また期間中、悔しかった時やスランプが続いた時など、自分なりの気分転換や回復の仕方などがあれば教えてください。

就職活動を一定期間休憩してみることです。食物栄養学科は特に試験が大変なのですが、1・2月に試験、3月から病院実習、その間にエントリーシートの提出が(食品会社であれば11月から2月にある)あるのでそれをやって、あとゼミの引き継ぎ実験があるため来ないといけないので、スケジュールがいっぱいになります。気持ち的にも余裕がなくなるので、一旦やめてみる。
あとは就職活動で横になった人と絶対しゃべる。情報交換になります。私は樟蔭の中でしか栄養士の子を知らなかったので、他の学校も同じと知ったら安心できます。大体似たような感じで同じ会社を受けているので会うことも多いです。就職活動中に出会った他大学の友達と内定先の研修会で再会できた時は、とても嬉しかったです。


在学生に何かアドバイスをお願いします。

休憩はしても良いけど諦めないことです。栄養士を強い思いでしたいと思っていなくても、いろいろやって行きついたのが栄養士でも良いと思うし、最初から目標を持っているのが栄養士でも良いと思います。後輩にはいつも、とにかく春までには絶対決めるように言っています。特に4回生は、後になればなるほどしんどくなるので、春から夏にかけて頑張って下さい。