公開講座等（小阪キャンパス）

　貴志雅樹氏、竹原義二氏、五十嵐淳氏の三人の建築家による、建築をつくる素材、構造とインテリアの可能性についての講演とディスカッションをしていただきました。特に今回は、グリッドを用いた空間の構成について、その歴史、手法・工法をそれぞれの作品を用いて説明されました。
　また、後半は五十嵐氏の作品に焦点をあて、北海道という特殊な環境・気候における建築の作法を中心に議論、ディスカッションでは左官の久住章氏も飛び入りで参加していただき、それぞれの建築家の視点、職人の視点による、もの作りについての議論が活発に行われた。

＜アンケートより＞

○建築家個別の考え、意見とともに、1つのことに対して意見を言い合うということが、とても興味深く、勉強になりました。（20代、女性）

○”原点から「何を建てようか？」”という素朴な部分から、インテリアディテールといった部分まで多様な話が聞けて楽しかった。（20代、男性）

○空間の構成力、居心地感の表現、実際に具現化しているものを見せていただき、大変参考になりました。（50代、男性）

○３人とも、視点の異なる設計をされていて、その良さがあることを実感できました。これは一人の講師の考えが講演する時には難しい、実感しづらいことであり、興味深く聞かせていただきました。（30代、男性）

○建築・インテリアの枠をこえた、哲学を感じました。とても充実した内容でした。（30代、女性）


（参加人数：一般　135名、学生　98名）

　住宅の構法は多様であり、素材も多岐に渡っている。特に近年、建築技術の発展を受けて、建築の構造素材はその可能性を広げている。今回、あらためて、素材と構造から見た住空間、インテリアに焦点をあて、住宅デザインを考える。
　公開講座は2回開催され、貴志雅樹さん、竹原義二さんをホスト役として、それぞれ山下保博さん、五十嵐淳さんを特別ゲストとして迎える。