<担当者の声>
英語で西洋のお伽話を読むセミナーを6回に渡って実施した。伝統的な知識伝授型の講座ではなく、協働学習(Cooperative Learning)のアプローチを取り入れた受講生参加型の授業を行った。第1回は、「Fairy Talesとは何か」等、質問への回答をチームで検討し、一例としてThe Princess and the Pea’を輪読・検討した。第2回は最古版で‘Sleeping Beautyを、第3回は子供向けの版で読み、両者の表現形式の相違、共通点について考察。第4回は‘Rapunzel’の長い髪や塔、涙などシンボル、「禁を犯す」というモチーフなどから、物語の意匠を読み解いた。第5回は‘Hansel and Gretel’を深層心理学的に解釈し、<母性>の二面性などについて考察した。最終回は、お馴染みの‘Snow White’ の色やリンゴなどのシンボリズム解釈を通して、普遍的な女性の一生の局面を読み取った。
全講座を通して、子供時代の文字通りの<読み>を卒業し、比喩的な意味合いを探る<大人の読み>を実践することで、人間や人間社会の現実が浮かび上がったように思う。
<受講者の声>
・子供の為のお伽話を違う観点から見られて面白かったです。
・色んな方々と知り合い刺激になりました。