公開講座等(小阪キャンパス)

2008年10月18日(土)

被服学科 第9回樟蔭ファッションセミナー
「現代日本における伝統染織工芸の現状」が開催されました

A3サイズ4枚のレジメを見ながら、日本の染織工芸の歴史、全国の織物産地、西陣の明治時代と現代の織物種類と技法について、詳細な説明があり、日本の伝統染織の歴史と基礎知識を網羅する講演内容でした。

講師の先生から調査時に撮影された染織の写真80枚の技法や、産地の現状について説明があり、とても興味深くかつ分かりやすい講演でした。
以下は、アンケートに書かれた感想です。
(一般参加者)
・スライドをたくさん見せていただき、大変良い経験ができました。友禅染でも100種類を超えるものだとわかり、驚きました。
・たった2時間ではありますが、幅広い知識をいただいたように思います。スライドはありがたかったです。ありがとうございました。
(学生)
・いろいろな染織を見られておもしろかった。時間があれば、もっと詳しくたくさんのスライドが見たかった。
・染織のことだけでなく和装・洋装の関わりや、伝統から未来へ発信することなど、広い目線からのお言葉が心に残った。ありがとうございました。

参加人数:176名

講座内容


 約2千年の歴史的な背景を持つ日本の伝統的な染織工芸は、近年その生産性〈需要と供給〉が著しく低下、かつて考えられなかった存亡の危機が懸念される厳しい状況にある。
 そうした現状でありながら、世界的な視点に立って国内を俯瞰してみると、洋の東西を問わず染織の宝庫だったインド・中国・東南アジア・中近東地方の諸国と比較しても、現代の生活環境の中では日本ほど多種多様な染織工芸を継承している国は、世界でも群を抜いた存在である。
 先進的な工業国家が、その一方で手技の匠が腕をふるう見事な染織工芸が、生産の低下する不況を背にふんばる姿には、日本の特異な感性があるように思われる。その文化性の源流はどこから来たものか、伝統染織工芸の再生振興を願って解説したいと思う。

講師

富山 弘基  氏 (京都伝統染織学芸舎主宰)

現在は、財団法人 手織技術振興財団顧問、日本紬織物文化協会専務理事、日本染織文化協会副会長、財団法人 京染会相談役、
日本きもの学会常任理事、京都伝統染織学芸社主宰を兼任され、
叶織と生活社代表取締役、『季刊染織と生活』、『月刊染織α』編集長を歴任。
著書に、『京の友禅史』 『20世紀西陣織物総覧』 『日本の伝統織物』 『沖縄の伝統染織』など多数。

詳細

受講料  : 無料
定員  : 200名
対象  : 一般成人及び学生
日時  : 平成20年10月18日(土) 14:00〜16:00
場所  : 大阪樟蔭女子大学 小阪キャンパス内
申込方法  : 電話・FAXまたはメール(fashionseminar@osaka-shoin.ac.jp)で
お申し込みください。
下記の「公開講座のお申込み・お問合せ」でも申込み可能です。
    <記入事項> @住所 A氏名(ふりがな)B電話番号
           C「第9回 樟蔭ファッションセミナ−」 参加希望
    <申込先>  〒577-8550 東大阪市菱屋西4-2-26
          大阪樟蔭女子大学 樟蔭ファッションセミナー事務局
          TEL・FAX 06-6723-8227
申込締切  : 平成20年10月16日(木) 
     
アクセス方法  : 近鉄奈良線 河内小阪駅 下車 西へ300メートル (徒歩すぐ)
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい。
1018パンフレット .pdf1018パンフレット .pdf(5.13 MB)
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