公開講座等(小阪キャンパス)

2009年12月5日(土)

【公開講座】地域文化センター・日本文化史学科・国文学科
『謎の寺院・平城京l城寺(紀寺)を考える U(中世編)』が開催されました。

  2009年度秋の調査成果を中心に、大阪樟蔭女子大学・l城寺(紀寺)総合学術調査団による発掘調査の成果報告が行われました。
  団長の佐久間貴士教授より、発掘調査によって近世の図面に描かれた石垣を検出した点や、大量の出土瓦の整理状況について報告が行われました。
  続いて長谷川伸三氏(茨城大学名誉教授・大阪樟蔭女子大学元教授)より、古文書調査によって分かった江戸時代のl城寺の中興を中心にした歴史について報告がありました。
  l城寺ご住職からご挨拶をいただいた後、奥健夫氏(文化庁文化財部美術学芸課主任調査官)より、l城寺本尊の阿弥陀如来立像(鎌倉)が、なぜ裸形形式で造られたのかについて、アジア文化の中での雄大な歴史の中に位置づける講演が行われました。
  仏の姿をそのまま写した「生身仏」の系譜を引くことや、本来全身に服を着せる形式であったこと、またl城寺の本尊が寺伝でもまた現在もそうであるように、裸形仏像は一般に女性が支える仏像である点など、l城寺の歴史の中では空白の鎌倉期にスポットを当てたもので、調査・研究はもちろん、映像を多用することで一般の方にも興味深い内容となりました。
参加者の声(アンケートより):

・通常では知れ得ない専門的な詳細な知識を教えていただき、興味深かった。
・良い企画だと思う。今後、調査・発掘の成果を含めこのような企画の継続を期待する。
・寺の歴史と仏像の解説のコラボ企画は良いと思う。
・年1回ではなく、連続しての講座・シリーズ化をしてほしい。
・仏像についての詳しい話は初めて聞いた。これを機に仏像を拝見するのに興味を持つことができると思う。

参加人数:132人
(一般105名、学生27名)

講座内容

 2005年から奈良市l城寺で、地域文化センター等により調査を実施しています。調査と関連しl城寺の本尊裸形阿弥陀像をとりあげます。裸形の彫刻は、「生身の仏」を表現する彫刻様式で、平安・鎌倉時代に広まります。l城寺の阿弥陀像も「生身の仏」を表現したものとして、その歴史的意義は極めて高いものです。

≪講演会後の12月12日(土)14:00〜16:00には、l城寺阿弥陀如来像の特別拝観を行います。(300円。講演会来場者のみ拝観可)≫

講師

「l城寺の裸形阿弥陀如来像とその周辺」 (講演) 

  講師:奥 健夫 氏(文化庁文化財部美術学芸課文化財調査官)


「大阪樟蔭女子大学l城寺調査中間報告」

  講師: 佐久間 貴士 教授
      長谷川 伸三 氏(本学元教授・茨城大学名誉教授)

詳細

受講料 : 無料
定員    : 200名
対象   : 一般成人及び学生 
日時    : 平成21年12月5日(土) 14:00〜16:00
場所    : 大阪樟蔭女子大学 小阪キャンパス
     
申込方法 : ハガキ又はFAXに下記の事項をご記入の上、お申し込みください。
    
       <記入事項>
@住所  A氏名(ふりがな)  B電話番号
C「謎の寺院・平城京l城寺(紀寺)を考えるU(中世編)」 参加希望 
   
       <申込先>
〒577−8550 東大阪市菱屋西4−2−26
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 日本文化史学科事務センター
TEL 06−6723−8163 FAX 06−6723−8348

下記の「公開講座のお申込み・お問合せ」でも申込み可能です。 

     
アクセス方法 : 近鉄奈良線 河内小阪駅 下車 西へ300メートル (徒歩すぐ)
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい。
     
その他 : 申込後、受講証等はお送りしませんので、当日開始時刻までに会場へお越しください。
開催案内開催案内(3.81 MB)
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