公開講座等(関屋キャンパス)

2010年7月24日(土)

当講座は終了いたしました。

日時

平成22年7月24日(土)
10:30〜12:00

場所

大阪樟蔭女子大学 関屋キャンパス

心理学部「夏の公開講座」『消費者理解のための心理学』が開催されました。

消費者行動に関する心理学的研究は、基礎的研究としての心理学を基盤とし、様々な理論や心理学的概念を活用して「客観的で中立的な消費者理解」を達成することがそのメインテーマとなっている。

これらの成果は企業が実施する製品戦略や広告戦略のなかで使用されているが、消費者の立場からみるとその「心理的弱点」をついた形で実施されていることも多い。したがって消費者自身が心理学的な理論を通して消費者の心と行動の仕組みを理解することは、無駄な出費を強いる企業戦略や詐欺的商法(悪徳商法)からの「自己防衛手段」として有効な手段となる可能性がある。本講義では悪徳商法のひとつである催眠商法を実例として紹介し、そのなかで取り入れられているテクニックを解説した。

さらに行動経済学理論やCialdiniの社会心理学的理論を通して一般的なマーケティング活動において利用されている「消費者理解」の実態について解説し、消費者の考え方や行動をコントロールするために使われている技法を紹介した。最後にCritical Thinking(批判的思考)の重要性を強調し、その考え方を身につけることが自己防衛のうえで何よりも有効であると結論づけた。

概要

現代社会に生きる大多数の人々は自給自足の手段を持たず、市場に出回る商品やサービスを日々消費することで生活をしています。その点で現代人は例外なく「消費者」であるといえます。消費という行為は個人の生活に不可欠であるだけではなく、商品やサービスを入手し利用する過程において「期待感」や「よろこび」そして「満足感」をもたらし、社会的関係の形成、維持や自己実現といった高次欲求の充足にも不可欠です。このような「人間としての消費者」がいとなむ消費という行為には個人の欲求、認知、感情、など種々の心理的特性や心理的過程が反映されることになります。

消費者行動に関する心理学的研究は、基礎的研究としての心理学を基盤とし、そこでの様々な理論や心理学的概念を活用して「客観的で中立的な消費者理解」を達成することがそのメインテーマとなります。

この講座では心理学の立場から消費者の考え方や行動を理解し、とくに消費者保護,消費者教育の観点からの理解をすすめることで企業戦略や詐欺的商法に惑わされないための消費者のあり方を考えます。

講師

永野 光朗 氏 大阪樟蔭女子大学心理学部教授
(専門分野:産業心理学)

詳細

対象 : 一般及び教職員、学生
定員 : 100名
参加 : 無料
申込 : 本学ホームページまたはFAX 、e-mailにてお申込みください。
      住所、氏名(フリガナ)、電話・FAX番号、e-mailアドレス(お持ちの方)と参加講座名を明記してください。
      なお受講許可証等はお送りしませんので当日会場へお越しください。
         ※下記フォームからお申し込み頂く場合、キッズルーム利用選択箇所を必ず「いいえ」にチェックをしてください。
           チェックがないとエラーがでてしまいますので、お気をつけください。

締切 : 7月23日(金)
主催 : 大阪樟蔭女子大学心理学部
共催 : 関屋キャンパス学術研究会
後援 : 香芝市・香芝市教育委員会・奈良県教育委員会

アクセス

お問合せ

講座のお問合せは、下記学術振興課までお願いいたします。

    大阪樟蔭女子大学学術振興課(関屋キャンパス)    
    〒639-0298 香芝市関屋958    
    TEL 0745-71-3168  FAX 0745-71-3141    
    e-mail<s-gakujyutsu@osaka-shoin.ac.jp>    
    URL http://www.osaka-shoin.ac.jp

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