公開講座等(関屋キャンパス)

2010年8月7日(土)

当講座は終了いたしました。

日時

平成22年8月7日(土)
14:00〜15:30

場所

大阪樟蔭女子大学 関屋キャンパス

心理学部「夏の公開講座」『キオクの仕組み・記憶のフシギ』が開講されました。

講座では、まず目に残る“記憶”、補色残効と呼ばれる現象を体験していただきました。続いて記憶の課題2種を実施しました。

第1の課題は、DRMパラダイムと呼ばれる形式の記憶課題であり、順次呈示される複数の単語からなるリストを記憶し、それを思い出すことを3回繰り返し、あらためて呈示された単語についてのあったかなかったかの判断を求めました。

第2の課題は長期記憶(頭の中の記憶)を検索する課題であり、日本語の中で「七」あるいは「八」が付く言葉(たとえば「七福神」)を想起することを求めました。

こうした具体的な体験を元に、心理学、特に認知心理学の領域で問題とされる、虚記憶(実際には呈示されていない単語があたかもあったかのように再認される現象)、マジカルナンバー7±2、記憶の体制化、意味記憶ネットワークなどの概念について紹介しました。

そして、こうした心理学的な知見を踏まえて、日常生活での記憶のコツについて、「(1)5つ程度にまとめること。(2)階層構造を意識すること。(3)連想し、意味を見つけ、作り出すこと。(4)そして最終的には“外部記憶”に頼ること。」の、4つのアドバイスをさせていただきました。

概要

この公開講座は、心理学(認知心理学・学習心理学)の観点から、記憶の仕組みについてお話しさせて頂きます。マジカルナンバー7±2、体制化、フォールスメモリ、潜在記憶など、心理学が研究対象としている記憶にまつわる様々な現象を紹介する形で、記憶という現象に迫りたいと思います。
記憶の仕組みや特徴を理解することで、記憶とうまくつきあっていける、より効果的な記憶の方法が見つかるかもしれません。

人間の記憶には、非常にいい加減なところがある一方で、コンピュータなどがとても及ばないほどに優秀なところを持っています。実体験を通して、こうした点に気づき驚いて頂きたいと思っています。

記憶の体験、と言っても気軽な気持ちでご参加いただけるようなものです。記憶力に自信のない人も、記憶力に自信のある人も、奮ってご参加下さい。
パンフレットパンフレット(839.48 KB)

講師

川上 正浩 氏 大阪樟蔭女子大学心理学部教授
(専門分野:認知心理学)

詳細

対象 : 一般及び教職員、学生
定員 : 100名
参加 : 無料
申込 : 本学ホームページまたはFAX 、e-mailにてお申込みください。
      住所、氏名(フリガナ)、電話・FAX番号、e-mailアドレス(お持ちの方)と参加講座名を明記してください。
      なお受講許可証等はお送りしませんので当日会場へお越しください。
         ※下記フォームからお申し込み頂く場合、キッズルーム利用選択箇所を必ず「いいえ」にチェックをしてください。
           チェックがないとエラーがでてしまいますので、お気をつけください。

締切 : 8月6日(金)
主催 : 大阪樟蔭女子大学心理学部
共催 : 関屋キャンパス学術研究
後援 : 香芝市・香芝市教育委員会・奈良県教育委員会
アクセス

お問合せ

講座のお問合せは、下記学術振興課までお願いいたします。

    大阪樟蔭女子大学学術振興課(関屋キャンパス)    
    〒639-0298 香芝市関屋958    
    TEL 0745-71-3168  FAX 0745-71-3141    
    e-mail<s-gakujyutsu@osaka-shoin.ac.jp>    
    URL http://www.osaka-shoin.ac.jp
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