公開講座等(関屋キャンパス)

2010年9月6日(月)

当講座は終了いたしました。

日時

平成22年9月6日(月)・7日(火)・8日(水)の3日間 ※8科目3日連続講座
各10:00〜14:00

場所

大阪樟蔭女子大学 関屋キャンパス

「秋のオープンカレッジ」
『SHOINなら子育て支援者カレッジ』が開講されました。

9月6日(月)

@親子遊びのためのスキルアップ講座A〜紙で作る〜
講師:安部 永 氏 (大阪樟蔭女子大学児童学部准教授)

 子育て支援活動のプログラムの一つとして、紙で作る活動を行いました。実際に保育現場の壁面制作などで使われるスキルや、子どもたちの活動の中で行われる実践をベースにした教材を用いて、作り方や、技法・注意する点を学びながら、個人制作に取り組みました。造形の基本は自らが楽しむことだと考えます。紙はいつもと違うアプローチを加えるだけで様々な造形となります。
 この講座の技術が、今後、子育ての現場で役立つ教材の紹介となればと思います。

A親子遊びのためのスキルアップ講座B 〜作って遊ぼう〜
講師:安部 永 氏(大阪樟蔭女子大学児童学部准教授)

 子育て支援活動のプログラムの一つとして、作って遊ぶ活動を行いました。保育現場の技術を少しステップ・アップして、親子で遊ぶことができる教材の制作に取り組みました。作ったもので遊ぶことで、より造形活動を楽しむことができたのではないでしょうか。廃材に、少しギミックをつけるだけで、楽しいおもちゃが出来上がります。
 この講座が、今後子育ての活動の援助となることを期待します。

B子育て支援心理学(1)「夫婦の心理学」
講師:菊野 春雄 氏(大阪樟蔭女子大学児童学部教授)

 本講座では、「夫婦とは何か」「夫婦の出会い」「結婚に対する満足」「妻の期待・夫の育児ストレス」「まとめ」を中心に夫婦の関係について心理学の観点から解説・議論しました。
 まず、第1章「夫婦とは何か 」では、夫婦とは、民法での夫婦、悪意の遺棄について議論しました。第2章「夫婦の出会い 」では、「夫婦の出会いから結婚」に関して夫婦の出会い、恋愛から結婚までのプロセスについて、「結婚の理想と現実」に関して未婚女性の理想、意見の合意について議論しました。第3章「結婚に対する満足」では、 「結婚についての満足度」に関して夫と妻は結婚に満足しているのか、子どもから見た両親の夫婦関係、夫婦関係について、「夫婦間のギャップ」に関して、夫婦の満足度のギャップ、情緒的サポートへの不満、配偶者への不満、夫婦の親密性を低める要因について、「夫婦間に不満が生じるメカニズム」に関して、夫婦間のコミュニケーション、関係ステイタスについて議論しました。第4章「妻の期待・夫の育児ストレス 」では、「父親意識に影響するもの」に関して、夫の育児役割と妻の期待、父親役割の構造的変化、父親の育児関与について、「父親の育児ストレスのメカニズム」に関して、父親の育児ストレス、父親のタイプ(育児と仕事のバランス)について議論しました。第5章「まとめ」では、これらのことについて子育て支援との関連で要約しました。


9月7日(火)


C親子遊びのためのスキルアップ講座C〜歌を通して楽しむ遊び〜 
講師:阿部 直美 氏(大阪樟蔭女子大学児童学部講師)

 時間や場所を選ばず、簡単に親子で楽しめる「歌遊び」「手遊び」は、子育て支援活動の中で不可欠な活動です。そこで、まず参加者自身が表現する楽しさを十分に味わってもらうことを大切に、実際に一緒に体験しながら学びました。講座を通して、皆さんの顔が自然とより笑顔になり、その楽しさを十分体感して頂けたように感じました。また参加者同士たくさんの刺激を受けることにより、皆で一緒に行なう歌遊びの素晴らしさにも気づいて頂けたと思います。同時に、親子で楽しむためのちょっとした工夫や配慮、対象年齢や人数など様々な場面に対応できるような援助のあり方についても学びました。

D子育て支援心理学(2)「父親の心理学」
講師:菊野 春雄 氏(大阪樟蔭女子大学児童学部教授)

 本講座では、「父親の意識の発達」、「父親と母親:男と女の違い」、「父親になって変化・成長すること」について解説・議論しました。
 第1章「父親の意識の発達」では、父親とは、男性から父親へ:妊娠・誕生、男性から父親へ:誕生以降、父親に成長する中で、何が変化するのか、父親の子どもへの期待、父親意識の促すために何ができるのかについて議論しました。第2章「父親と母親:男と女の違い」では、男と女の違い、共感脳とシステム化脳:Baron-Cohenの理論、共感脳とシステム化脳がもたらす行動について議論しました。第3章「父親になって変化・成長すること」では、子どもの心の推理、父親になって変化することについて議論しました。最後に、これらの父親の心理学に基づいて、子育て支援とは何かについて考えました。

E親子遊びのためのスキルアップ講座D〜身近なものを使って楽しむ遊び〜
講師:阿部 直美 氏(大阪樟蔭女子大学児童学部講師)

 高価な材料が無くても、特別な用具が無くても、支援者の発想・工夫・創造ひとつで楽しくなる、をコンセプトに、身近なものを使って楽しむ遊びを皆で一緒に考えながら、体験しました。今回は、誰でも持っているハンカチとタオルを使って、様々な表現遊び、歌遊び、ゲーム遊び、を行いました。ハンカチやタオルは手や顔を拭くものという本来の概念を取っ払い、自然な発想での遊びの体験は、今後素材を変えても、発想を変えてみるきっかけとなるにちがいありません。支援者として、自由な発想で取り組まれることが大切な資質であるということを併せて学びました。

9月8日(水)

C奈良県の子育て支援
講師:西村 多恵 氏(奈良県少子化対策室 室長)

 奈良県少子化対策室室長の西村様より現在奈良県が推進する子育て支援に関する施策について、奈良県のこども・子育てを取りまく現状や課題及び『こども・子育て応援プラン』の説明がありました。
 このプランは「@子育て支援、A妊娠出産支援、B若者の自律支援」を基本目標とし、奈良の子育て事情に対応した下記4つの重点プロジェクトを地域との協働で推進していきたいと報告いただきました。
 ・家庭の子育て力の強化プロジェクト
 ・地域で子育て応援プロジェクト
 ・妊娠・出産応援プロジェクト
 ・若者の自立応援プロジェクト
 受講者は奈良県における社会・地域の背景などの実態と支援者としての課題を学ぶことができました。

※奈良県こども・子育て応援プランの詳細は下記ホームページをご覧ください。
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-18045.htm

G子育て支援演習 〜学びを実践に活かすために〜

 本演習では、本講座に参加した子育て支援者の関わっている子育て支援での問題点や課題について、「現状」「原因」「対策」について議論した。その際に、KJ法を用いて、以下の6つの段階を踏まえて議論しました。すなわち、<第1段階 子育て支援でうまくいかない現状>、<第2段階 「うまくいかない原因」について>、<第3段階 「うまくいかないこと」への対策>、<第4段階 グループ間の関連付け>、<第5段階 関係を文章化する>、<第6段階 説明と議論>の6つの段階でした。これらの議論を通して、現在の子育て支援活動の問題点や課題を客観的に考えていき、それらについて分析し、今後の課題について検討しました。

概要

子育て支援に関わる最新情報やコミュニケーションなどの「講義科目」、現場ですぐ役に立つ「歌を通して楽しむ遊び」などの「実践科目」、支援計画を実際の支援の場で活かすには、支援者として何が必要かを皆で学べる「演習科目」など、『今必要とされる子育て支援』を総合的に学べます。

現在、支援現場で活動されている方々、これから支援者として活動を考えている方々にぜひ受講いただきたいと考えています。
パンフレットパンフレット(844.83 KB)

講師

菊野 春雄 氏 大阪樟蔭女子大学児童学部教授
(専門分野:認知発達心理学)

安部 永 氏 大阪樟蔭女子大学児童学部准教授
(専門分野:陶芸、美術教育)


阿部 直美 氏 大阪樟蔭女子大学児童学部講師
(専門分野:幼児教育)

プログラム

≪講義科目≫3科目
子育て支援心理学(1):夫婦の心理学/子育て支援心理学(2):父親の心理学/奈良県の子育て支援

≪実践科目≫4科目
親子遊びのためのスキルアップ講座A・B・C・D
(紙で作る/作って遊ぼう/歌を通して楽しむ遊び/身近なものを使って楽しむ遊び)

≪演習科目≫1科目 子育て支援演習

9月6日(月)

時間 タイトル  講師
10:00〜11:00 親子遊びのためのスキルアップ講座A 〜紙で作る〜  安部永准教授
11:00〜12:00 親子遊びのためのスキルアップ講座B 〜作って遊ぼう〜  安部永准教授
13:00〜14:00 子育て支援心理学(1)「夫婦の心理学」                 菊野春雄教授


<科目概要>

◇10:00〜11:00 親子遊びのためのスキルアップ講座A 〜紙で作る〜
身近な素材である画用紙や折り紙で、楽しく工作を行います。
ちょっと、工夫することで、インパクトのある面白い作品が出来上がります。
普段の生活の中でも容易に取り組むことができ、想像力、表現力を発揮して遊ぶことができる紙工作を一緒に楽しんでみませんか。

◇11:00〜12:00 親子遊びのためのスキルアップ講座B 〜作って遊ぼう〜
遊びの中で子どもたちは心身の成長に必要な経験を得ています。
一人一人の子どもが発達にふさわしい経験ができるように、子育て支援者には様々な教材の研究開発が求められています。
ここではいろいろな素材を用いて、実際に作って遊びながら、それらの特性を理解していきます。


◇13:00〜14:00 子育て支援心理学(1)「夫婦の心理学」
子育て支援で重要なのは家族および夫婦の関係であると考えられます。
ここでは、夫と妻の関係についての心理的側面から考えたいと思います。
特に、夫婦のコミュニケーションを中心に議論します。

9月7日(火)

時間 タイトル  講師
10:00〜11:00 親子遊びのためのスキルアップ講座C 〜歌を通して楽しむ遊び〜  阿部直美講師
11:00〜12:00 子育て支援心理学(2)「父親の心理学」   菊野春雄教授
13:00〜14:00 親子遊びのためのスキルアップ講座D 〜身近なものを使って楽しむ遊び〜  阿部直美講師

<科目概要>

◇10:00〜11:00 親子遊びのためのスキルアップ講座C 〜歌を通して楽しむ遊び〜
子育て支援活動の中では不可欠な、「歌遊び」「手遊び」等歌を通して楽しむ遊びを学びます。
簡単な遊びから表現遊びやゲーム遊びまで、体験することを通して、その楽しさを感じると同時に、親子で楽しむことができるための援助のあり方を考えます。

◇11:00〜12:00 子育て支援心理学(2)「父親の心理学」
子育て支援の要となるといわれる父親について考えたいと思います。
特に、父親は母親とどのように違うのか、父親になるとは何かについて議論します。

◇13:00〜14:00親子遊びのためのスキルアップ講座D 〜身近なものを使って楽しむ遊び〜
特別な材料や教材を用意するのではなく、身近なものを使って楽しむ遊びを学びます。
普段の生活の中でも容易に取り組むことができ、想像力、表現力を発揮して遊ぶことができる遊びを一緒に楽しみながら、そのねらいや配慮についても考えます。

9月8日(水)

時間 タイトル  講師
10:00〜10:30 奈良県の子育て支援  奈良県少子化対策室
10:30〜12:00 子育て支援演習 〜学びを実践に活かすために〜  菊野教授、阿部講師
13:00〜14:00 子育て支援演習 〜学びを実践に活かすために〜  菊野教授、阿部講師
14:00〜14:30 修了式  

<科目概要>

◇10:00〜10:30 奈良県の子育て支援

2009年奈良県タウンミーティングを元にしたプラン策定の紹介

◇10:30〜12:00、13:00〜14:00 子育て支援演習 〜学びを実践に活かすために〜
あなたの今の課題を見つめなおしてみましょう。
現場での予期しない様々なこと、思い通りにならないことが起こったとき、あなたはどうしていますか。
支援者としてどのような心がまえで、どのような姿勢で対応すれば良いのかを、参加者みんなで意見を出し合い考えます。


詳細

対象 : 子育て支援関係者(これから始めようと考えている方を含む) ※3日間受講可能な方
定員 : 30名 <最小催行人数20名>
     ※20名未満の場合は不開講とします。不開講の際は、申込締切後にお電話等にてご連絡させて頂きます。
受講料 : 1人2000円(テキスト・資料代含む)  [事前申し込み制]
キッズルーム:有り(有料・お子様一人300円:要申込)〔キッズルーム申込締切:8月30日(月)

【受講までの流れ】
@受講申込
本学ホームページまたはFAX、e-mailにてお申込みください。    
住所・氏名(フリガナ)・電話番号・FAX番号・e-mailアドレス(お持ちの方)と参加オープンカレッジ名を明記してください。 
 ※下記フォームからお申し込み頂く場合、キッズルームを利用されない方は選択箇所を必ず「いいえ」にチェックをしてください。
  チェックがないとエラーがでてしまいますので、お気をつけください。

締切:8月16日(月) 必着

A受講決定のご案内
申込締切後、講座の受講が決定しましたら、受講案内と振込依頼書をご送付いたします。

B受講料の振込
お手元に資料が届きましたら、受講案内に従って、期日までに振込を行ってください。
なお、振込依頼書の左側「振込金受取証(本人保存用)」は「受講証」を兼ねていますので、
お振込み後は大切に保管の上、講座当日にご持参ください。
※不開講の場合はお電話等にてご連絡致します。

C受講開始
開講初日はBの受講証をご持参ください。受付にて本受講証と交換させていただきます。


主催 : 大阪樟蔭女子大学児童学部・子育て支援開発センター
共催 : 奈良県少子化対策室

アクセス

お問合せ

支援者カレッジのお問合せは、下記学術振興課までお願いいたします。

    大阪樟蔭女子大学学術振興課(関屋キャンパス)    
    〒639-0298 香芝市関屋958    
    TEL 0745-71-3168  FAX 0745-71-3141    
    e-mail<s-gakujyutsu@osaka-shoin.ac.jp>    
    URL http://www.osaka-shoin.ac.jp

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