『コミュニケーションと教育』では人と人とのコミュニケーションについてのお話をします。これは、香芝市のブックスタート事業をとおして観察した250余名の生後4ヶ月児とお母さんたちが教えてくれた、データに基づくお話です。 ヒトの乳児は、かなり早い時期から他者とのコミュニケーションに必要な潜在的能力を持っています。このような優れた能力を目の当たりにできるのは、最近の脳科学や発達心理学の実験室だけにとどまりません。よくみてみると、日常においても子どものそんな能力を観察することが可能です。親子のコミュニケーションのきっかけに絵本がなれば・・・そんな思いがこめられ奨められているブックスタートの場で、私たち調査グループがとらえた乳児期のコミュニケーションの一面を紹介します。 生後4ヶ月の乳児はどのように絵本に反応するのでしょうか。また反応の仕方には個性があるのでしょうか。乳児期のコミュニケーションを始点とし、乳児期そして児童期へと、発達的時間軸に沿ってコミュニケーションのありかたについて一緒に考えていきます。
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