公開講座等(関屋キャンパス)

2007年11月17日(土)

当講座は終了いたしました。

【オープンカレッジ文化講座】『子どもの教育を考える』 『親子関係と教育関係』を開催しました。

【講座概要】
 近年、親子間の陰惨な事件が続発し、また「良い子が危ない」という言葉に象徴されるような未成年者による凶悪事件が繰り返し報道されている。その原因を考えるとき、確かな相互の愛情によって結ばれているはずの親子関係の歪みや捩れをあげることができるのではないか?親子が子どもの躾や教育を過剰に意識するあまり、子どもの本当の思いや願いに気づくことなく、一方的に親が望む「良い子」を押し付けてしまい、子どもを傷つけていることが少なからず起こっている。
 スイスの思想家アリス・ミラーは、幼児の「見捨てられ不安」を巧みに操作して、親が望む「良い子」(子ども自身が望んだ「良い子」でない場合には「偽りの自己」と称される。)を押し付けることは、「教育という名の犯罪である」という極端な主張を展開している。
 しかし、すべての教育に問題があるとはいえない。最終的には、子どもの自律と独立を援助するための「しつけ糸としての教育」は必要不可欠である。そのためにも、教育者と被教育者の間で確保されるべき適切な距離が重要になるであろう。

日時

平成191117(土) 10301200

講師

徳永正直氏 人間科学部長・教養教育教授

講演内容

 近年、家庭教育の重要性が以前にも増して強調されているが、親子の関係は、はたして「教育的」な関係といえるのだろうか。むしろ親が子どもに対する「教育」を過剰に意識することによって、健全な「親子関係」がねじれ、さまざまな問題を発生させることにもなりかねない。「教育や躰の美名の下に子どもを傷つけてはならない」(アリス・ミラー)が、しかし、「人間は教育によって初めて人間になる」(カント)のである。そこで、教師と生徒の間の人格的な関係である「教育関係」と「親子関係」の本質的な違いを、「発達の援助」(養育)と「文化財の伝達」(教育)と「良心の覚醒」(道徳教育)という教育作用の三要素との関連において具体的に考える。「教育」と「愛」は矛盾するのだろうか。

詳細

対 象    : 一般成人及び学生
定 員    : なし
参 加    : 無料
申 込    : ハガキまたはFAXe-mailにてお申込みください。
         本学ホームページでも申込みが可能です。
         住所、氏名(フリガナ)、電話番号と申し込まれる講座日を明記してください
         なお受講許可証等はお送りしませんので当日会場へお越しください。
申込締切   : 平成1911月16日(金)
キッズルーム : 有り(無料:要申込)〔キッズルーム申込締切:
1113日(火)

主 催    : 大阪樟蔭女子大学人間科学部学術研究会
共 催    : 香芝市教育委員会・大阪樟蔭女子大学子ども研究所


交通アクセス

オープンカレッジ文化講座のお問い合わせについて

オープンカレッジ文化講座のお問い合わせは、下記学術振興課までお願いいたします。

 大阪樟蔭女子大学
学術振興課(関屋キャンパス)
 〒639-0298 香芝市関屋958
 TEL 0745-71-3168  FAX 0745-71-3141
 e-mails-gakujyutsu@osaka-shoin.ac.jp
 URL http://www.osaka-shoin.ac.jp


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