公開講座等(関屋キャンパス)

2007年12月15日(土)

当講座は終了いたしました。

【公開講演会】『もの忘れの現場から』を開催しました。

 認知症とは、“脳の損傷によって生じる持続的な知的能力の障害で、それが社会的あるいは日常的な生活を送っていく上で、明らかに障害をきたす”症状である。現在全国で有病者数が160万人、このまま有効な治療法が解明されないと2020年には300万人近くに上るといわれる。
 認知症には中核症状(記憶障害、見当識障害、判断力低下、等)と周辺症状(不安、抑うつ、徘徊、興奮、等)があり、前者の根本的治療は現段階では困難とされているが、後者には数多くの治療薬や対処法がある。症状の経過として、初期に人格変化や気分変化が見られ、記憶障害が目立つのは比較的中期からである。症状は突然に始まるものではなく、徐々に進行する。認知症を分類すると、アルツハイマー型、血管性型、前頭・側頭型(ピック病)がある。最も割合の多いアルツハイマー型は、緩慢に進行する痴呆性疾患の代表であるが、発症と関連する要因は未だ不明な点が多く、現在明確なのは加齢、すなわち年をとることぐらいである。
 ただし幾つかの研究から、コレステロール値のコントロールが重要である可能性も考えられている。複数の染色体上の遺伝子の関与も報告されているが、単純に遺伝によってのみ発症するとは言えない。引っ越しや配偶者との死別など、環境要因で症状が進行することもよくある。
 認知症者の介護に当たっては、根気強く対応すること、当人にできることはしてもらうこと、介護保険等を使って周囲が疲幣しないこと、などが挙げられる。

日時

平成191215(土)  14001600

講師

眞城英孝氏 (医)清楓会 楓こころのホスピタル理事長

講演内容

最近「もの忘れが多くなってきた」と感じることってありませんか?
この「もの忘れ」について『正しい知識を身につける』ことをテーマに今回の講演会を企画しました。
「『認知症』と『もの忘れ』の違い」、「どのような症状が出れば認知症を疑えばいいのか、その対処法は?」、「もの忘れを少なくする予防法や生活習慣とは」、「『もの忘れトレーニング』や『脳トレゲーム』は本当に役立つのか?」などについて、臨床現場における具体的なエピソードを交えながら、医療法人清楓会楓こころのホスピタル理事長眞城英孝氏よりお話をいただきます。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

詳細

対 象    : 一般成人及び学生
定 員    : なし
参 加    : 無料
申 込    : ハガキまたはFAXe-mailにてお申込みください。
         本学ホームページでも申込みが可能です。
         住所、氏名(フリガナ)、電話番号と公開講演会参加希望の旨を明記してください
         なお受講許可証等はお送りしませんので当日会場へお越しください。
申込締切   : 平成191214日(金)
キッズルーム : 有り(無料:要申込)〔キッズルーム申込締切:1211日(火)

主 催    : 大阪樟蔭女子大学人間科学部学術研究会
後 援    : 香芝市教育委員会


交通アクセス

公開講演会のお問い合わせについて

公開講演会のお問い合わせは、下記学術振興課までお願いいたします。

 大阪樟蔭女子大学
学術振興課(関屋キャンパス)
 〒639-0298 香芝市関屋958
 TEL 0745-71-3168  FAX 0745-71-3141
 e-mails-gakujyutsu@osaka-shoin.ac.jp
 URL http://www.osaka-shoin.ac.jp


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