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【オープンカレッジ文化講座】『子どもの社会性を育むためには〜人と関わる力を育てる〜』 「社会性と多様性 比較からの対話」が開催されました。
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【講座概要】 社会性は人間の本質ですが、人間的な環境において多様な形であらわれるものであり、存在を相互に承認しあうことによって成立していくものです。好ましい性格や傾向のことを徳といいます。社会的な徳とは、利他性や献身、他者への優しさであり、社会的な悪徳とは利己性や自己中心的傾向のことでしょう。一方で、人との接触を好む・好まないという傾向は、徳ではなく気質といえるでしょう(社会的気質−孤高的気質)。ドイツ留学時代での私的な経験で言えば、ドイツ人たちの底抜けの親切や善意に助けられました。私たちは、献身という社会的徳や相手を出し抜かない心地よい社交心を、身につけるべきではないでしょうか。(湯浅)
オランダの小学校は、小さな建物しかありません。運動場やプールは町の公設の施設を使い、子どもたちは授業に向かうために自転車に乗って町を走ります。また、幼少期から、途上国の子どもたちなどのための募金活動に近所を親とともに回るなど、利他的な振る舞いを当たり前のこととして身につける環境があります。現代のオランダでは、東欧や北アフリカ諸国からの移民や季節労働者の子どもたち、その母親に対する教育という課題があります。多様なもの、異質なものに幼いときからふれるという機会があることに、大きな意味があるのではと思います。(岩ア)
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