大阪樟蔭女子大学

第2回人間科学ワークショップ
 平成13年度本学人間科学部が開設以来続けています「人間科学ワークショップ」も今年度で3回目を迎えます。
 このワークショップは、人間科学部・短期大学部に所属する専任教員が日頃の研究成果を報告する場で、学内の研究/教育活動の活性化を主旨とし企画してお りますが、同時に広く学外に公開することで、研究・教育機関としての責務を果たすことができると考えております。
 本学独自の良質な「知」の提供を研究成果という形で公開させていただき、より多くの方々と交流の場を共有したいと考えております。

「個人特性が心理学科オリエンテーションに対する態度に及ぼす影響」

 オリエンテーションとは新入生を大学生活に順調に導入するための年度始めの貴重な行事であり、その実施内容と方法は充分に検討する必要がある。
この研究では、心理学科の新入生にオリエンテーションに対しての期待、参加態度、参加で得たもの、その後の学生生活との関係が調査された。その結果、学生 の抱いている期待や獲得感に関する基礎データと,それらを構成する下位要素がどのように体系づけられているかが明らかにされた。さらに、オリエンテーショ ンに対する態度と、パーソナリティなどの個人特性との関連についても吟味され、興味深い事実と示唆的な分析が提示された。
この研究は、その研究方法及びその内容において、実施されたオリエンテーションの内容と効果の分析・評価、及び企画と実施に大いに参考になるものと思われる。

 
「香芝市のニュータウン化現象についての基礎研究」  【中間報告】
 大阪樟蔭女子大学・関屋キャンパスが位置する香芝市は、大阪市通勤圏のベッドタウンとして戦後急速に発展した。人口の増大、市制転換など、新しい町として発展を続ける典型的な「ニュータウン化」のただ中にあるまちである。
 本報告は、昨年度ワークショップに続いての報告になり、昨年度は香芝市における「ニュータウン化」現象を政治的・社会文化的にトータルに理解するための ファーストステップとして紹介し、その都市化過程を全体的に把握するための基礎研究作業であった。今年度は実際に進行中である調査の中間報告的な位置づけ となる。 報告では、香芝市の都市化に関する興味深い事実、それら事実についての社会学的分析、そして都市化に伴う課題が提示された。
 この研究は長期的かつ全体的な香芝市調査の基礎にあたるため、結論は今後の調査結果によるが、現実の都市化問題を考える上で、また都市化現象の研究方法として大いに参考になるものと思われ、来年度の最終報告に期待が持てるものであった。

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