■積み木遊びの実演と親子での体験
子どもはファンタジーの世界の住人です。道端に落ちていたような小石であっても、それはある子どもにとってはUFOであったり、飛行機であったりします。また、お話し相手の人形になったりもします。子どもは「見立て遊び」ができるのです。そして、子どもは「空想」「想像」の世界に住んでいます。人間は蓄えた「知識」を駆使して「想像・イマジネーション」し、その「想像」を駆使して「創造・クリエーション」につなげていきます。「知識」を蓄えることはとても大事なことですが、「東京と大阪の間を弾丸のように走る列車を作りたい」、と「想像」した大人たちが新幹線を開発したように、「想像」することも、実に大切なことだと申せます。そして、「想像」が「創造」につながっていくのです。当日は積み木を使ったワークショップを開きますが、幾何学的な形態の積み木が様々な形に変化していきます。シンプルな形態のおもちゃの中にこそ、豊かな「遊び」が含まれています。そのことを体験していただければと思います。
■絵本との出会い 赤ちゃんと楽しむ色と音(乳児向け)
ここ数年、「赤ちゃんから絵本を!」という活動が広がり、赤ちゃんむけ絵本の出版も盛んです。どんな本を選べばいいの?どんなふうに読んであげるの?そんな小さいうちから絵本なんて分かるのかな。地域文庫、子育て支援事業「赤ちゃんと親の遊び場」を主宰した体験と絵本研究の動向から、一緒に絵本を楽しみながら、赤ちゃんならではの喜びを、共に味わいたいと思います。
■絵本とおはなし 言葉のおもてなし(幼児向け)
人間はありとあらゆるものごとを物語の形式によって表現し、伝えてきました。昔話は、言葉のおもてなしであるといわれます。幼児期は、おはなしを必要とし、おはなしを存分に楽しめる最良の時。また、絵本、おはなしは、誰かに語り、読んでもらう、他者との共有体験です。絵本やおはなしの面白さをぜひ分かち合いたいと思います。
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