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樟蔭BLOG

ブログ

2023.01.30

地質標本館・地図と測量の科学館

樟蔭レポート

この土日に、用事があり東京に行ったので、フリーの時間に足を伸ばし、[地質標本館]と[地図と測量の科学館]を見学してきました。展示見学時間はそれぞれ2時間程度でしたが、まったく時間が足りませんでした。
行きの新幹線車中から富士山がよく見えていました。
富士山に美しさを感じる要素の一つは、その傾斜角度にあります。砂場で砂山を作るとき、乾いた砂なら、ある程度の傾斜角度以上に急な角度で砂山を盛り上げることはできませんね。富士山頂上付近の急傾斜のところは、次の写真でも測れるように、傾斜の角度が30度を超えています。
これ以上急な斜面にすることができないぎりぎり、もしくは超えている急斜面です。急なので不安定になり、何かきっかけがあれば崩れていきます。実際に富士山は過去に何度も斜面が大きく崩れる現象を起こしています。山体崩壊といいます。富士山は大きいですね。[地質標本館]と[地図と測量の科学館]は茨城県つくば市にあり、つくばエキスプレスという電車路線で向かったのですが、つくばの近くまで遠くにずっと富士山が見えていました。
江戸時代に噴火したときの宝永火口。
[地質標本館]は“どこの大地がどのような地質、すなわち岩なのか砂や泥など堆積物なのか、それができた時期はいつなのか”を展示し、[地図と測量の科学館]は“地形や、それを測る測量技術、それらの成果を図に表した地図など”を展示しています。以下、それぞれでわたしが気に入ったものを写真とともに紹介します。
まずは[地質標本館]から。
企画展「テフラ―噴火で飛んでくるもの―」の展示物「パン皮状火山弾」2種
軽石とスコリア(ともに火山ガスがマグマ中に閉じ込められたり、マグマ中から抜け出した穴構造がある)
日本最古の生物化石を含む地層(岐阜県高山市、4億5000万年前)
コマチアイト(地球がもっと熱かった時代にできていたマグマが地表付近で冷え固まった物、今はつくられることはない)
チバニアン(日本の地層が、地球の歴史を表す時代名になった。約77万4千年前~12万9千年前の年代名)の地層の剥ぎ取り標本
地学の教科書に載っている図の実物付き
ここからは[地図と測量の科学館]。
三角点と水準点。いろんなところを歩いているとき、このような物を見たことがありますか。樟蔭のすぐ近くにもあります。土地の高さや地球上での位置(緯度経度)の目印です。
20万分の1の地球の一部(図の白い部分)の説明
20万分の1の地球の野外実物模型(上図の白い部分にあたる)を真横から
上の写真で大きさがイメージできないので人が入った物
20万分の1の地球の上から見下ろしたときの一部
20万分の1の地球を真上から見下ろしたもの(実写は無理なので案内板から)

城跡の周りを歩いたとき石垣の岩を見ました
[江戸城跡石垣の岩石種]安山岩だと思われます
以上です。まだまだ紹介したいものはあるのですがこの程度で終えます。
3年春組担任・理科(おもに地学と生物担当)・児童教育コース 大久保雅弘