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樟蔭BLOG

ブログ

2023.01.31

なごり雪

樟蔭レポート

今年20歳の成人式を迎えた大勢の卒業生が、1月9日に学校を訪ねてくれました。特別に私を訪ねてくれたわけではないのですが、地元の成人式に参加した後、親しかった友人たちと母校で会おうと待ち合わせをしたそうです。クラブ指導で学校に居合わせたおかげで、久しぶりに会うことができました。コロナ禍までは学園主催の「成人の集まり」があったのですが、この3年間は実施されていません。この学年の人たちは私が1年生から3年生まで、ともに高校生活を過ごした生徒たちです。3年生のときは、4月は休校から始まり、クラスがそろったのは6月半ばのことでした。まぶしいばかりの晴れ着姿の女性に囲まれ、こちらまで幸せな気持ちになることができました。樟蔭中学出身者の中には、中学2年、3年生のときから教えた人たちもいます。この子たちの中学校の卒業式の日に、あるクラスで「なごり雪」を歌ったのですが、先日も私の好きなフレーズがふと思い出されました。「時が行けば幼い君も大人になると気づかないいまま」……もちろん月日がたてば年齢は大人になります。しかし、在学中に一緒に学び、遊び、笑い、時に叱りつけたりしているときには気づかないのです。「今春がきて君はきれいになった」……立派な新成人に出会えた今年の成人の日でした。

寒い日はしばらく続くようですが、春はすぐそこまでやってきています。「なごり雪」の季節がまた巡ってきました。今年の春は感慨もひとしおです。           (松尾隆之)