高校1年生フードスタディコース特別講座の様子をお届けします。
12月17日、奈良県の生駒郡にある、重要文化財建造物中家住宅へ校外学習へ行きました。
中家は伝統ある住宅で、茅葺屋根に日本最大の竈を持つお宅です。
そこで竈をお借りし、竈ご飯を炊くという体験をさせて頂きました。11の竈が並びます。
かまど料理研究家の宮谷さんよりレクチャーしていただき、いざ体験!
息を吹き込んで火を大きくしていきます。全員参加で体験しました。
左2つがごはん、右2つで味噌汁を作っています。
煙は茅葺屋根から抜けていきます。
炊き立てホカホカのかまどごはんです。ツヤツヤ!
電気釜とは違う美味しさを感じました。
食べている間には、「自分たちでフーフーして作ったと思うと、より美味しいな~」なんて声も聞こえてきました。冷めても硬くならずおいしいご飯は、お土産に持って帰らせてもらえました。
竈で炊いた、美味しいご飯とお味噌汁を食べながら、次はお勉強の時間です。
宮奥左官工業の宮内さんから、竈の復元工事のお話をお伺いしました。
写真とお話から、竈の構造やこだわり・工夫を学びました。竈の足元は瓦が使われているなど、話を聞いた後に竈を見ると、見る目が変わりました。
次は、竈i研究会さんより、竈の歴史や魅力を教わりました。
竈は一度体験すると、本当に美味しいし、奥深いし、ハマる気持ちがわかりました。
次は、中家と梅干しの話を地元の安堵町ボランティア団体「おはなし会ねこじゃらし」さんが紙芝居の読み聞かせをしてくださいました。心のこもった読み聞かせと、BGMやイラストの迫力に、本物の声優さんみたい!と生徒にも大好評でした。そのあと、実際にお家で代々大切に守られてきた、455年前と245年前の梅干しを見せて頂きました。
何と、若い方の245年ものの梅干しでも解体新書と同い年と聞いてみんなびっくり。教科書に載るようなすごい時代のもの!!と興味津々で壺の中を覗いていました。ご厚意で445年物の梅干しの様子も写真に撮らせて頂きました。それがこちら↓
水分が抜けてキュッとなっていました。どんな味か気になりますね。
NHK「チコちゃんに叱られる!」でも取り上げられたことがあるんだとか。大変貴重なものを見せて頂きありがとうございました。
竈のことを中心に、色々なことを学べた1日でした。中家のみなさん、宮谷さん、宮奥さん、竈i研究会のみなさん、ねこじゃらしのみなさんありがとうございました!