樟蔭学園は2017年に創立100周年を迎えます。その記念プレイベントとして「樟蔭百年」を計画していますが、そのイベントの一つとして8月8日(土)に地元の皆さんをお招きして「樟蔭夏祭り」を開催します。その中で、伝統河内音頭継承者である河内家菊水丸さんの河内音頭による盆踊りが予定されています。
河内家菊水丸さんは、河内音頭発祥の地大阪府八尾市に生まれ、9歳で父である河内家菊水に入門。17歳、高校3年生でプロデビューし、新聞詠み(しんもんよみ)河内音頭菊水丸流家元としてメディアにも数多く登場するなど、多方面で活躍されています。その菊水丸さんが、河内音頭の開祖である初音家太三郎の孫が本校の教員をしているという縁で、樟蔭夏祭りにお力添えいただくことになったというわけです。
その夏祭りで歌う河内音頭の歌詞を作ってみてはどうかという菊水丸さんからのご提案があり、本校の生徒が樟蔭オリジナルの歌詞を作ることになりました。そして、4番からなる歌が菊水丸さんの添削を受けながらこの度完成しました。1(過去)、2(日常)、3(現在)、4(未来)というオリジナル河内音頭を「樟蔭夏祭り」で披露させていただきます。また、3(現在)が東日本大震災への思いを込めた内容でもあることから、今年の8月11日に開催される被災地の復興と郷土芸能の復活を祈念するイベント「三陸海の盆」において、菊水丸さんがこの「樟蔭ものがたり」を口演してくださると聞いています。
ここでは、樟蔭生がアドバイスを受けながら知恵を集めて作り上げた「樟蔭ものがたり」の一部を紹介します。
1(過去)
文明開化 時は過ぐ
数えきれない 憧れを
園生の中で 追いかけて
出会い別れて はや百年
姉君たちより 受け継いだ
お久の方の 志
千種の花が 咲くように
豊かな情操 花開く