morebtn_bgfblinetwscope-invertscopepagetop_arrowblog-latestmorebtnvtickpagenextpageprevpagetophsjhshomecresthshomejhskindamasteruniv
樟蔭レポート

いよいよ来週から期末試験が始まります。いよいよ?もう?やっと?国語の教員として、日頃、言葉を扱っていますと、性とでも言うのでしょうか、ちょっとしたときに言葉が気になることがあります。「いよいよ」という言葉は期待感あふれる言葉です。準備万端、いつでも来いとでも言いたげな。でもそうとは、限りません。試験準備はともかく、長かった二学期、いろいろな行事があった二学期がついに終わり、この試験さえ乗り切れば、冬休み、スキー学舎、クリスマスにお正月、お年玉。そちらに心を馳せている表現かも知れません。「もう」という言葉には、心残りが感じられます。試験準備の観点から考えれば焦りさえも。充実した二学期を過ごせたゆえの発言かもしれません。「やっと」うーん、これは苦しい二学期だったのかも。

さて、この書き出しで「古典召しがれ」とは不思議なタイトルですが、これがまさに古典の楽しみ方なのです。私は授業で「古語単語は覚える必要はあるが、丸暗記するな」とよく言います。文脈で言葉はいろいろな意味を持つのです。「文法に頼るな」「訳を丸暗記するな」とも。私の授業を受けてくれている生徒は、「あっ、またか」と耳タコ状態でしょう。古典は現在使われていない言葉が登場する分、言葉の省略が多い分、そして現代と生活や風習が異なるから、ときには価値観も異なる場合があるから、いろいろなことを考え、想像しながら(もちろん知識も提供しますが)読まないと本当のところは楽しめないのです。

高校一年生は来年度の進路選択を終え、選択科目が決まろうとしています。それに合わせて、二学期は、古典の魅力を多く語りました。将来、たとえ専門の道に進まなくとも、一人でもたくさんの人が古典を一緒に楽しんでくれたら思いながら、今、期末試験を作っています。楽しい問題が作れたら、いいんだけどなぁ。

高校1年生 学年主任 松尾隆之