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樟蔭レポート

先日の朝のことです。

登校してきた皆さんが

安全に学校の前の道路を渡れるよう、

橘橋(正門のところの橋の名前です)には

いつも門衛さんが立って下さっています。

皆さんが道路を横断するのを自動車が待ってくれた際、

その車に対して門衛さんが帽子を取り、

丁寧にお辞儀をされていました。

みなさんは見かけたことがありますか?

そのお辞儀の光景がとても美しく印象的で、ハッとしました。

今も思い出します。

 

もともと「お辞儀」の語源は物事を行うのにちょうど良い時期を意味する「時宜(じぎ)」で、

「辞儀」の表記は江戸時代からだそうです。

「お」は「お菓子」や「お茶」などと同じように使われる接頭語です。

平安時代には本来の意味で使われていましたが、

鎌倉・室町時代には様々な意味で使われるようになりました。

挨拶に伴い頭を下げる動作の意味に限定されるのは、江戸時代後期からのようです。

こういった文化はアジア圏にはありますが、欧米にはあまりありません。

最近では海外のラグビー選手やメジャーリーガーが

試合などで日本人の選手に対してするのをよく見かけるようになりました。

それは微笑ましい中にも、日本人のそれとは少し違う雰囲気です。

日本では生活の中に当たり前にあるお辞儀でも、

感謝や依頼、祝辞、謝罪、寺社への参拝に至るまで

時々の場面や表す気持ちの違いで使われ方も変化します。

自分自身がどのような姿でお辞儀をしているのか、

なかなか鏡でじっくりと見ることはありませんが、

どのような場面でも、心のこもったお辞儀ができる人はとても素敵だと思います。

そして、月日を経るごとに自分の身体にしみついていくもののように感じます。

「お辞儀の文化」の中で生活している者として、

相手に気持ちの伝わる、美しいお辞儀ができる人になれたらいいなと思います。

音楽科 辻井 郁子