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樟蔭レポート

日本で一番売れている小説「こころ」

国語の教科書に必ず載っていると言ってもいい「こころ」

日本純文学の基本「こころ」

 

そんな名作を、恥ずかしながらこんな歳になって読み直しました。

高校生の頃の私は、授業でこの作品に触れたとき「難しい話やなぁ…」としか思っていませんでした。歳だけとってそんなレベルのままでは恥ずかしい‼︎と一念発起し、真剣に読み直しました。通勤電車の中でスラスラ読めました。夏目漱石って超絶スマートっ‼︎て思いながら、電車から降りるのを忘れそうな勢いで読みました。文章表現はシンプルで無駄がない‼︎ 心理描写は「私がこの立場だったら、確かにこう思うー」とか「誰だってそう感じて、そう行動するよねー」と思えるものばかり‼︎

こんな名作を授業で扱ってもらって、何時間にも渡って解説してもらったのに、そのときの私は充分に受け止めていなかった‼︎と自覚することができました。タイムマシンがあったなら、その授業に戻って先生がなんと仰ったかをもう一度聞きたいです。

若い頃の私は、いかに物を考えていなかったか‼︎

何も考えずに生きてきたことを痛感させられました。

そして、少しは自分の頭で考えられるようになっただろうか…と、今の自分も反省しました。

 

小説を読むことによって、想像力を高めることができます。登場人物になりきって読み、その人の人生を生きることができます。登場人物の人生と照らし合わせて今の自分の考え方や生き方を見直すきっかけにすることができます。是非とも感情移入して登場人物になったつもりで名作を読んでほしいと思います。

 

「こころ」は、誰もが心の中に持っている「利己主義」について考えさせてくれる作品です。「自己の利益」をどんどん追い求めたら、人間はどうなってしまうのかが描かれています。その姿のなんと醜いことか。でも、その醜いものは確かに自分の中にもあります。「エゴイズム」に自分自身が負けてしまう場面は、なんとあっけないものか…。そうならない為に、私たちは何をしなければならないでしょう…?どのように考えねばならないのでしょうか…。自分で自分をコントロールするというのは、どういうことなのでしょう…。

 

国語の授業が眠いと言っている人はいませんか?(過去の私がそうです…。)

もったいない、もったいない。

チコちゃんじゃないけど、「ボーっと生きてんじゃねぇよ‼︎」

 

小説「こころ」は三部構成です。「上 先生と私」「中 両親と私」「下 先生と遺書」のうち、下の一部だけが教科書に載せられています。是非とも、この物語の全部を通して読んでみてください。

父の死、親友Kの死、先生の死、死を考えることで生きることを考える。人生を考える。

 

 

卒業や進級という節目を迎えるこの年度末のタイミングに、是非とも「こころ」をおすすめします。

(イラストはいらすとやより引用)

 

CS担任 原田真由美