人を笑顔にする仕事
2018年11月29日
先日、本学化粧ファッション学科主催の「樟蔭ファッションセミナー」を聴講しました。セミナーの内容は学科ブログを参照してください。なんと、私が・・・・
講師はメイクアップアーティストであり、「女装メイク師」のIMAさんでした。IMAさんはメイク系の専門の学校を卒業後、イラストレーターとして活動をしていました。しかしながらなかなか思うような活躍ができず、様々なアルバイトも経験しつつ、自信も失いかけていた時期があったそうです。そういう時期に知り合いの男性からメイクをして欲しいと頼まれたそうです。そのときに自分が持っているメイクの技術や考えでその方を施術したところ、メイクを施した後、その男性からそれまでに見せたことのない笑顔で感謝の言葉を伝えられたそうです。女装メイクをすることによって、それまでその男性が抱え込んでいた悩みや思いが解き放されたようで、何とも言えない心の底からの満面の笑みが現れたそうです。その表情を見てIMAさんは、人を笑顔にすることの素晴らしさを感じ、そこからは女装メイク師としての仕事に邁進するため、さまざまな手法やアイデアの開発に努め、メイクとアートを融合したナチュラル変身メイクの第一人者となりました。昨今ではテレビ出演もされるようになり、活躍の幅を広げています。
「人を笑顔にする」。素敵ですね。世の中にはさまざまな仕事があります。直接、間接の違いはありますが、どの仕事も人を笑顔、幸せにすることが目的ではないでしょうか?なぜ仕事をするのか?食べていくための生活費を稼ぐ、とほとんどの人はまずは答えるでしょう。しかしその答えでは義務感で仕事をしているようなもので、生きがいを感じることはありません。そして義務感だけでは、仕事も長続きしないと思います。IMAさんのように自分の仕事を通して人を笑顔にできれば、その仕事に対して愛着がますます高まり、自分自身も笑顔になれるでしょう。実際、IMAさんも「元々、コンプレックスがあり自信が持てない自分だったけど、この仕事をすることで自立もできたし、人の笑顔を見てワクワクして自分の仕事が好きになっていった」と言われました。
長い人生、仕事をする年数も長くなっていきます。やはり、生きがいを感じて仕事に打ち込みたいですし、その仕事を通して周りの人を笑顔にすることが世の中を明るくすることにつながっていくと思います。マザー・テレサの言葉に「Peace begins with a smile」(平和は微笑みから始まる)、があります。某ハンバーガーチェーンのメニューにも「スマイル 0円」があります。心持ち一つで周りも自分自身も明るく人生を歩んでいけるでしょう。先日のセミナーに参加して、そんなことを感じた次第です。
学生をはじめ若い方々も今は見つけられないかもしれませんが、「人を笑顔にする仕事とは?」と自問しながら、将来のことを考えてみてはいかがでしょうか?
私も今の仕事で周りの多くの人が笑顔になれるよう、努めていきます!
北尾 悟