学芸学部化粧ファッション学科の教員養成目標及び当該目標を達成するための計画

中一種免(家庭)・高一種免(家庭)

 化粧ファッション学科の教育は、「幸福な人間生活に資する『よそおいの美』を創出し、調和・共生をもたらすよそおいの行為を実践できる人材の育成」「ファッション・化粧・美容の高度な専門知識・技能の獲得をもとに関連産業を支え、社会教育や学校教育に貢献できる人材の育成」「よそおいに関する豊かな学術的知見と教養を背景に、リーダーシップを発揮して活躍できる人材の育成」をめざしている。
 学科基礎科目、学科基幹科目、学科総合科目を初年次から4年次にかけて体系的に学び、その学びを通してファッション、化粧、美容の連続性と包括性を知り、中でも被服に関する領域では、「服飾の美学と文化」に関する分析力、「ファッション科学」に関する理解力、「ファッションの設計」に関する創造力を醸成する。
 したがって、本学科の教員養成の特長は、単に家庭科の授業を行うことができる家庭科教員の養成にとどまらず、被服に関する問題解決能力を基盤としながら、家庭科教育に関連する専門的な知識と技術を修得し、学校教育の現場において実践的な教育活動を担いうる教員を育成できる点にある。
 その実現のために、本学科は被服材料、被服構成、被服製作、被服衛生及び被服管理に関する科目については、講義や実験・実習のプロセスと結果から科学的理解を深化させる。さらに衣生活を取り巻く課題や日本と世界の衣文化など、被服と人との関わりについて理解を深め、各内容を関連付けて扱うことで、人の一生を時間軸として捉え、幸福な人間生活に資する概念・技術や科学的な視座を修得させる。学修成果は「卒業論文・卒業制作」および「卒業研究発表会」でのプレゼンテーションに基づいて実施する。