大阪樟蔭女子大学大学院
【臨床心理学専攻特別企画】Mei-Reiの突撃インタビュー ~教員紹介~ 【臨床心理学専攻特別企画】Mei-Reiの突撃インタビュー ~教員紹介~

Part.4 根本眞弓先生

根本眞弓先生
根本眞弓教授 (臨床心理士) 

私立中学・高校の専任カウンセラーとして不登校・心身症などに悩む生徒の心理面接を、神経科のクリニックでは、精神病・人格障害・自閉症など病理の重い人の精神分析的心理療法を行ってきました。乳幼児のこころが思春期・青年期に与える影響について臨床実践と研究を行っています。

Mei-Rei
Mei-Rei

皆さん、いかがお過ごしですか?メイ・レイです!
今回の突撃インタビューは、根本眞弓先生をお招きして、
大学院のお話をたっぷり聞いちゃいたいと思います。
根本先生、お願いします!

根本眞弓
根本眞弓先生

はい、よろしくお願いします。

これまでの臨床活動について

Mei-Rei
Mei-Rei

何から聞こうかな…?
根本先生は、ずっと心理療法に携わって、
臨床を大切にしてこられたと聞いているんですけど、
これまでどういった現場で、どんな経験をしてこられたんですか?

根本眞弓
根本眞弓先生

色々ありますけれど、ざっと挙げていくと…

まず大学の学生相談室に7年。
それから、大学附属の女子中学・高等学校で、
専任のスクールカウンセラーとして19年。
そこでは主に、不登校生徒の心理療法とカウンセリングや、
保護者と教員のコンサルテーションを行ってきました。

そして、神経科クリニックに併設されたカウンセリングルームの
非常勤カウンセラーとして23年。
現在も継続中で、これまでに重度の強迫神経症、解離性障害、
境界人格障害、自閉症スペクトラム、統合失調症等の症状をもつ
クライエントの心理療法を行ってきました。

あとは、幼稚園の非常勤キンダーカウンセラーとして6年。
これも継続中で、主に、保護者や教員の
コンサルテーションを行っています。

Mei-Rei
Mei-Rei

わわわ、いきなりてんこ盛りですね!
半端ない臨床歴だわ~。
重い症状の方たちとも会ってこられたんですね。

研究活動について

Mei-Rei
Mei-Rei

沢山の現場で活動してこられているんですけど、
どのような理論的立場で、臨床や研究活動をされているんですか?

根本眞弓
根本眞弓先生

私は精神分析、中でも対象関係論を理論的な支柱として、
心理療法を実践しています。

Mei-Rei
Mei-Rei

精神分析、対象関係論…聞いたことあります!
メラニー・クライン、でしたっけ。
心理療法から研究をするんですか?

根本眞弓
根本眞弓先生

はい。境界精神病、うつ病、人格障害、摂食障害、
うつ状態、神経症などの精神病理を抱えた人や、
心の不安や葛藤、生きづらさを抱えたクライエントとの心理療法の経験から、
無意識的空想がクライエントの病理や心的機制にどのように影響するのかについて
事例研究を中心に、研究活動を行っています。

特に思春期から青年期女性への心理療法を実践しています。
ちなみに学位論文(博士)のテーマは
「対象関係論的心理療法から捉えた青年期女性の分離体験」です。

Mei-Rei
Mei-Rei

面白そうなテーマですね!
青年期女性の分離体験って、
なんか身近なお話のような気がする。聞いてみた~い。

大学院での担当授業

Mei-Rei
Mei-Rei

じゃあ、先生はどんな授業を担当されているんですか?

根本眞弓
根本眞弓先生

「臨床心理面接特論Ⅰ・Ⅱ」、「心理療法特論A」などですね。

Mei-Rei
Mei-Rei

そこでは、どんなことを
教えていらっしゃるんですか?

根本眞弓
根本眞弓先生

ともに、心理臨床を実践する専門家として必要な
基本姿勢を伝えています。

Mei-Rei
Mei-Rei

心理臨床家の基本的姿勢?

根本眞弓
根本眞弓先生

クライエントの心の声に耳を傾け、
クライエントのパーソナリティを読むことを身につけることです。
そのためには、授業を通じて、理論と自分自身の体験を結びつけたり、
事例と重ね合わせたりすることが大切です。
理論を頭の中に知識として取り入れるのではなく、
自分自身の心と身体に内在化する~私はこれを血肉化すると言っています~
ことができるように、大学院での指導を心がけています。

Mei-Rei
Mei-Rei

ちゃんと生きた理論を使えるように、
ってことですね。

根本眞弓
根本眞弓先生

 はい。心理療法を実践する臨床家は、
クライエントの心に何が生じているのか、
どのような思いがその言動に表れているのかについて、
「クライエントの心に思いを巡らせ」「考え」
「それを意識化し」「言語化すること」が求められます。

そのために、授業においても、臨床的に思考すること、
意識化すること、言語化することを促し、
臨床家としての機能を高めることを目指しています。

Mei-Rei
Mei-Rei

臨床家としての機能、か~。
日々、研鑽だわー。

大学院で伝えたいこと

Mei-Rei
Mei-Rei

ずっとお話をお聞きしていると、
根本先生が大学院で教えようとされていることの
“信念”みたいなものを感じるんですけど、
実際どういう思いで、教鞭をとられているんですか?

根本眞弓
根本眞弓先生

私は、クライエントの心に寄り添えるだけでなく、
その心の真実を理解できる臨床心理士を育成したいとの思いから、
京都大学大学院臨床実践指導学講座で学び、
大学の教員になりました。

臨床実践指導学講座では、臨床心理士を養成するために何が必要か、
事例やケースカンファレンス、スーパービジョンで何を身につけてもらうことが、
クライエントに資する心理臨床家の養成に繋がるのかについて理論や事例を検討し、 濃厚な討議や学会発表、論文作成を通して学んできました。

この講座での学びと、私の35年にわたる心理療法実践者としての体験を、
本学大学院に入学してくる皆さんにしっかり伝えていきたいと思っています。

Mei-Rei
Mei-Rei

すごい、そんな濃密な学びと体験を伝えてもらえるなんて、
めっちゃ贅沢ですよね!たまらないわあ~。

では最後に、心理臨床家を目指す学生さんたちに
ひとことお願いします!

根本眞弓
根本眞弓先生

私は、「無意識の世界」がとても好きです。
心の奥深い世界を知ることにワクワクします。
わからなくて悶々とすることもありますが、
「そういうことだったのか!」とわかった時の感動は他に換えがたいものです。
この感動を皆さんにも味わってもらいたいと思っています。
一緒にワクワクしましょう!

Mei-Rei
Mei-Rei

はい、ワクワクしたいです‼
先生、今日はたくさんのお話、ありがとうございました!

根本眞弓
根本眞弓先生

はい、またお会いしましょう。

Mei-Rei
(Mei-Rei)

根本先生からは、臨床家ならではのお話を聞くことができました。
これまで、幾度となく、心の世界をクライエントと探求してこられたことが ひしひしと伝わってきて、背筋がピンと伸びる思いでしたが、
根っこにあるのは、心を理解することのワクワク感だと知って、
なんだか嬉しくなりました。
みなさんもぜひ樟蔭で学んで、一緒にワクワクしましょう~!