公開講座等(小阪キャンパス)

2008年2月23日(土)

公開講演会「医薬品−栄養素の相互作用 ─栄養状態の評価・判定の視点から─」が開催されました。


欧米では、栄養的化合物(supplements, 栄養補助成品)を定義して、医薬品、成品(栄養補助成品)栄養素、食品の区分を明らかにした上で、これらの精製・醇化した単品について“医薬品─栄養素の相互作用”が、現在、検証されている。しかし、日本の“食薬区分”は、医薬品を規定し、それ以外は食品とし、“医薬品─栄養素の相互作用”への関心が低いのが現状である。医薬品は栄養素の摂取、吸収、取り込み、代謝、除去・排泄などに重要な影響を与える。一方、医薬品の薬効も栄養素の欠乏状態、食事摂取の変化、あるいは栄養素サプリメントなどによっても直接的に影響を受ける。これらの相互作用について、そのプラスの面を利用し、マイナスの面は管理して、傷病者の疾病の治療・栄養状態の改善に取り組むことが責務とされている。



感想:
すべてを理解することはできませんでしたが、栄養についての考え方やこれから考えるべきことを学ぶことができました。(会場アンケート/20代・女性より)

参加人数:140名

講座内容



 “医薬品―栄養素の相互作用”とは、「医薬品の投与(添加)によって引き起こされる栄養的化合物nutritional element の動態pharmacokineticsならびに作用pharma codynamicsの変動、あるいは栄養状態nutritional statusの変化」と定義されています。
 医薬品療法には人体に好ましい効果(身体的恩恵)と好ましくない影響(身体的損失)とがあります。現在は好ましい効果のほうだけがとりあげられていると言われています。医薬品―栄養素の相互作用についても、同じように身体的に恩恵をもたらす場合と損失をもたらす場合とがあります。
 人間栄養の専門家は、医薬品が人体の栄養状態にどのように影響を与えているのか、栄養に関連する要因は医薬品の薬効にどのような影響を与えているのか、これらに対して十分な知識を持っていなければなりません。また、これらの相互作用については、そのプラスの面を利用し、マイナスの面は管理して、傷病者の疾病の治療・栄養状態の改善に取り組んでいくことが責務とされています。

講師

細谷 憲政 氏(東京大学名誉教授)

詳細

受講料 : 無料
定  員 : 200名
対  象 : 一般成人及び学生
日   時 : 平成20年2月23日(土) 14:00〜15:30
場  所 : 大阪樟蔭女子大学 小阪キャンパス内
申込方法 :
ハガキまたはFAXに下記の必要事項をご記入の上、お申込み下さい。
下記の「公開講座のお申込み・お問合せ」でも申込み可能です。
       <記入事項> @住所 A氏名(ふりがな)B電話番号
             C『医薬品−栄養素の相互作用参加希望』
      <申込先>  〒577-8550 東大阪市菱屋西4-2-26
                大阪樟蔭女子大学 学術振興課       
               TEL06-6723-8237  FAX06-6723-8348 
アクセス方法 : 
近鉄奈良線 河内小阪駅 下車 西へ300メートル (徒歩すぐ)
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい。

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