大阪樟蔭女子大学大学院
【臨床心理学専攻特別企画】Mei-Reiの突撃インタビュー ~教員紹介~ 【臨床心理学専攻特別企画】Mei-Reiの突撃インタビュー ~教員紹介~

Part.1 高橋裕子先生

高橋裕子教授
高橋裕子教授 (臨床心理士) 

精神科病院など医療領域で臨床を続けてきました。この10年位は主に病院や地域において他の職種とともに心身の障害や慢性疾患、難病をもつ人々や、その家族を心理的に援助する仕事に取り組んでいます。

Mei-Rei
Mei-Rei

皆さん、お元気ですか?
樟蔭の臨床心理学専攻の先生方を紹介しちゃうこのコーナー、
第1回目は、高橋裕子先生にご登場願います。
先生、よろしくお願いします~!!!

高橋裕子
高橋裕子先生

メイレイちゃん、今日も元気ですね!
よろしくお願いします。

研究について

Mei-Rei
Mei-Rei

はいはい~、質問どんどん行きますよ~。
まず、高橋裕子先生はどんな研究をされているのか、
教えてください!

高橋裕子
高橋裕子先生

まずは研究ですね。
私は、神経難病・慢性疾患といった、
身体疾患を抱える方たちへの心理的援助を
研究テーマのひとつにしています。

Mei-Rei
Mei-Rei

シンケイナンビョウとマンセイシッカン???

高橋裕子
高橋裕子先生

ええ。難病担当の保健師さんと一緒に
患者さんのお宅を訪問して面接する「ハートの訪問」や
糖尿病教室での心理的援助を長年続けながら
研究しています。

Mei-Rei
Mei-Rei

身体疾患…心の病気、ではないんですか?

高橋裕子
高橋裕子先生

身体疾患といっても、
心と身体はきっちり分けることができませんよね。
身体の病気だからこそ、
心のコンディションが大切だと言えます。
また、三日坊主という言葉があるように、
長く何かを続けるには
気力をつないでいくことが欠かせません。
だからこそ、難病や慢性疾患の方たちへの
心理的な援助は大切だと考えています。

Mei-Rei
Mei-Rei

そっか…確かに、
体の病気とずっと付き合わなきゃいけない人たちの
心を支えるのも、心理のプロのお仕事の一つですよね!

高橋裕子
高橋裕子先生

あとは、障害・慢性疾患を持つお子さんの保護者、
難病を持つ方やそのご家族、
不妊治療を受けられている方などを対象に
グループ療法をしています。
グループを活用した心理的援助、
いわゆる「集団精神療法」ですね。

Mei-Rei
Mei-Rei

あ、聞いたことあります!
それって、グループでお話とかするんですか?

高橋裕子
高橋裕子先生

そうですよ。
その中で私はできるだけ自由にみんなが話せるように
色々考えながら進めていきます。
今は、ネットやブログで様々な人の思いに触れることもできますが、
直接会って話し合うことは、それらとは全く違う体験です。
人間同士が作り出す思いがけない場の力を
私も一緒に楽しんでいます。

Mei-Rei
Mei-Rei

わわ、何だか面白そう。
私も友達同士で遊んでいる時とか、
何か「場の力」ってやつ、感じることあります!
それも心理療法に活かせるんですね~。

学びと臨床現場での経験

Mei-Rei
Mei-Rei

高橋裕子先生は、
身体疾患への心理的援助とか、
家族への援助とか、
どうやって学ばれたんですか?

高橋裕子
高橋裕子先生

もちろん、大学・大学院での学びが
ベースにありますけれど、
最初の職場が、精神科の病院だったんです。
そこで多くのことを学びましたね。

Mei-Rei
Mei-Rei

多くのこと?

高橋裕子
高橋裕子先生

例えば、重い精神的な病気の方たちにも
こころの健康さがあるということ、
専門性の異なる他の職種の人たちと
チームでどのように働くか、ということ、
などなど。

Mei-Rei
Mei-Rei

ふ、深い。
そして、臨床心理を学ぶ上で、
どちらもすごく大切なことですよね。

高橋裕子
高橋裕子先生

病院では、いろんな種類の心理検査も沢山しました。
様々な患者さんたちに応じて、
新しい検査も依頼されるので、
現場ではそういった対応力が求められますね。

Mei-Rei
Mei-Rei

ひょえ~、
そんなに一杯、心理検査のやり方を
覚えなきゃいけないんですか~?

高橋裕子
高橋裕子先生

うーん、どうでしょうか。
大切なのは、検査を全部覚えることよりも、
目の前の検査を受ける人の“見立て”につなげるための
ポイントやスキルを掴むこと。
大学院の「臨床心理査定演習」の授業でも、
そういったことを伝えたいと思っています。

Mei-Rei
Mei-Rei

ポイントとスキル、か~。

高橋裕子
高橋裕子先生

私は特にロールシャッハ・テストについて学びました。
奥深く、臨床的に多くの素材を見いだせるこの検査を
いかに“普段使い”ができるか、
ロールシャッハを使いこなせる人をいかに育てるかを
研究中です。

院生を教える上で心掛けていること

Mei-Rei
Mei-Rei

大学院生を教える話になってきましたね。
先生が、大学院の授業で心掛けられていることって何ですか?

高橋裕子
高橋裕子先生

心掛けていること…そうですね…
臨床家としての基礎を培うためには
知識や経験も必要ですが、
まず、“自分と出会う”ことが必要だと思っています。
その自分との出会い直しを
それぞれの良さを活かしたものにしていくことを
支えたいと思っています。

Mei-Rei
Mei-Rei

ぐ~、グッときました!!!
私も自分と出会い直して、
ステキな蝶になりたいです!!!

樟蔭のアピールポイント

Mei-Rei
Mei-Rei

ではでは最後に
高橋裕子先生から見た、樟蔭の大学院(臨床心理学専攻)の
アピールポイントを教えてください。
どんな点が優れていますか?

高橋裕子
高橋裕子先生

近年は、発達に課題を持つ子どもたちの問題が
クローズアップされていますよね。
樟蔭では、
子どもの発達検査をきちんとできる力を身につけることを
目標のひとつにしています。
それは、子どもの発達課題を理解するだけではなく、
子どもの心を理解し、
家族を支えていくことにもつながります。
子どものプレイセラピーも在学中に担当しますので、
子どもの心の問題に関わる領域の学びは
充実していると思いますよ。

Mei-Rei
Mei-Rei

なるほど。
子どもの臨床をやりたい人には、
おススメですね。
先生、今日はどうもありがとうございました!

高橋裕子
高橋裕子先生

ありがとうございました。

Mei-Rei
(Mei-Rei)

今回は、印象深い言葉をたくさん聞けました!
そして、臨床心理学が活かせる領域が、とっても幅広いことも分かりました。 そんな幅広い領域や現場で実践的に研究をされている先生がいるのが樟蔭です。
また樟蔭の魅力がひとつ、見つかりましたね!