研究科案内

臨床心理学専攻概要

臨床心理士養成第1種指定大学院

本専攻は、大学院修了と同時に臨床心理士受験資格が得られる臨床心理士養成第1種指定大学院です。また公認心理師受験資格科目をカリキュラムに設置しています。 実習を重視し、実践力のあるこころの専門家“臨床心理士・公認心理師”を育成します。


【公認心理師】 「公認心理師」とは、日本初の心理職の国家資格であり、医療・福祉・教育あらゆる分野に活躍の場が広がることが期待されています。資格取得においては、所定科目の単位を修得したのち修了すれば国家試験受験資格を得ることができます。

本学における国家資格「公認心理師」受験資格の取得について


臨床心理学専攻の学びがわかる ニュースペーパー“Noticia”


臨床心理学専攻パンフ2025年度版
 
Mei-Reiの突撃インタビュー ~教員紹介~

臨床心理学専攻 3つのポイント

臨床心理士・公認心理師の両方の資格が取得可能

本専攻は臨床心理士養成第1種指定大学院として認定を受けていると共に、公認心理師資格科目を設置しており、臨床心理士と公認心理師の両資格を目指すことができます。また、実践を重視した本学の教育・訓練システムや、大学院修了後も在籍して学びを拡げ深められる研修員制度などにより、臨床心理士・公認心理師の資格を取得して働くための準備をしっかりと整えることができます。


高い臨床能力を身につけるための教育内容

充実した実習体験により実践力を身につけることができます。

精神科病院、小・中学校、高等学校、幼稚園、発達支援センター、こども相談センター、教育センター、鑑別所などの学外実習に加え、学内のカウンセリングセンターで行う心理面接、プレイセラピーなどによって数多くの事例を経験します。

臨床経験豊かな教員による少人数教育に加え、研究指導や卒後教育も充実しています。

指導にあたる教員は、現在も臨床心理士・公認心理師として医療・教育・福祉等の各分野の臨床現場で実践力を磨いており、その臨床経験を生かして充実したスーパーヴィジョンや実習指導を行っています。修士論文・研究は基本的にマンツーマンの体制で指導し、大学院修了後も、就職情報提供や卒後教育としてのリカレント講座を実施する等、少人数教育の良さを生かしたサポート体制を整えています。


学びへのさまざまなフォロー

長期履修制度・給付奨学金制度があります。

長期履修制度とは、通常2年の大学院修士過程を3~4年かけて修了する制度です。追加授業料は不要。社会人として在職のまま臨床心理士をめざすことも可能です。
給付型奨学金とは、成績によってその年度に納入すべき授業料の半額相当額で、返還不要の奨学金が得られる制度です。

受講料なしで学部教育を受けることができます。

担当教員の許可を得て、受講料なしで学部の授業を受けることができます。心理学科以外の卒業生や社会人であっても、学部の授業を受けることで心理学を基礎から学ぶことも可能です。



高度な専門性を体系的に身につける独自のカリキュラム

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画像はクリックで拡大できます。

※掲載している情報は2024年度現在のものです。

■修士論文テーマの例

・ある青年期難病患者の疾病受容をめぐる心理的プロセスの変換と就労

・不登校経験者の語りにおける心理的支えに関する研究

・プレイセラピーにおいて子どもが境界をつくることの意味

・描画法における描画者-施行者間の関係性構築とネガティブな感情表出に関する研究

・対人相互交流がメンタライジング能力の向上及びアタッチメントスタイルの変容に及ぼす影響ースクイグルを用いてー


多様な機関や施設での実習を通じて実践力を養う

学外実習

■国分病院・榎坂病院実習 ■奈良県立医科大附属病院

10週間にわたり病院・デイケアなどで患者さんへの関わりを学ぶ。

■香芝市スクールサポーター実習

教育委員会からの委託事業「心のケア支援事業」の一環として、保健室や別室登校している児童・生徒に対して、グループ及び個別にかかわり、支援を行う。

■大阪市こども相談センター実習

大阪市からの委託事業として、不登校児童・生徒への支援を行う。

■少年鑑別所・発達支援センター・教育センター・精神科病院等の見学実習

医療・福祉・司法・教育機関等の各領域の現場を見学し、心理専門職の仕事の具体や多職種・地域連携の実際を知る。

※上記以外にも実習プログラムを用意しており、希望すれば複数の実習を行うことが可能です。

学内実習

 ■発達検査実習・心理検査実習

発達に不安を感じる親子の面接を行い、子どもに対して発達検査を実施するなど、種々の心理検査を行う。

■陪席実習

教員が行う心理面接に陪席し、実際の面接状況を体験する。

■心理面接・プレイセラピー

相談を申し込まれたケースを実際に担当して面接やプレイセラピーを行う。

■スーパーヴィジョン

実際に行った心理面接やプレイセラピーの事例について、臨床経験豊富なスーパーヴァイザーから指導を受ける。


確かな資格をもとに広がる多彩な修了後の進路

本専攻では修了とともに臨床心理士の受験資格を取得することができます。また学部で所定の科目単位を取得していれば、本専攻の公認心理師登格の関連科目を修習することで、修了時に公認心理師の受験資格を得ることができます。試験に合格することで病院・精神科クリニックなどの医療分野をはじめ、福祉・教育・司法分野などへの就職が考えられます。

授業の様子

カウンセリングセンター(心理臨床相談室)

大学院附属の相談機関としてカウンセリングセンターがあります。ここには近隣地域からこころの問題や不調を抱えた多くの方が相談に来られます。対象年齢は幼児から成人まで、問題も不登校、発達障害、神経症、母子関係、親子関係などさまざまです。また新版K式発達検査や、ロールシャッハテストなども行っています。毎年約1000件の相談件数があり、大学院生が教員の指導を受けながら実際に心理面接やプレイセラピー、心理検査などを行っています。

 

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