公開講座等(関屋キャンパス)

2007年10月27日(土)

当講座は終了いたしました。

【オープンカレッジ文化講座】『子どもの教育を考える』 『いのちにふれる教育』を開催しました。




 今回の講座では、@「感じるいのち」A「つながるいのち」B「ふれるいのち」の3点に分けて考えてみました。
 「感じるいのち」では、保育園の年長児たちが自分たちの世話している鶏が産んだたまごを食べる際に、たまごが鶏の赤ちゃんであることに気づいた事例を紹介し、食を通じての生命への尊厳の気づきについて考えました。

 「つながるいのち」では、スーザン・バーレイの絵本『わすれられないおくりもの』を取りあげ、年老いたアナグマが亡くなった後も、アナグマが遺してくれた贈り物=人生をより豊かに生きるための知恵や工夫が次の世代に引き継がれていくことから、いのちのつながりについて考えました。



 「ふれるいのち」では、夢中になって遊んでいる瞬間に、子どもは自己と周囲の環境との境界が溶けてしまうような溶解体験(矢野智司)をしていると言えることから、そのような瞬間に子どもや私たち大人も深い次元でいのちにふれているのではないかという提案をさせていただきました。

 このように、様々な場において子どもはいのちにふれる体験をしているのであり、その体験を準備し、育み、支えることが私たち大人に求められるいのちにふれる教育であると考えます。

日時

平成191027(土) 10301200

講師

村井尚子氏 人間科学部児童学科講師

講演内容

 昨今、日常生活において、私たちが生や死に何らかのかたちで接する機会は少なくなってきています。このような現状において、子どもたちが生命の大切さを感じられなくなっているのではないかとの危惧がなされています。
 では、こどもは「いのちにふれる」経験を全くしていないのでしょうか?そうではなく、子どもは、幼稚園や保育所、家庭や学校におけるふだんの生活や遊びの中で、「いのちにふれる」経験をたくさんしていると思われます。
 今回は、具体的な事例や絵本、文学作品などのメディアを例に挙げ、子どもが日常の生活や遊びの中で、いかに「いのちにふれる」経験をしているのかをみていきます。自明視されるこのような経験を焦点化し、意味づけることによって、その重要性を再認識し、そのうえで、「いのちにふれる教育」のあり方について考えていきたいと思います。

詳細

対 象    : 一般成人及び学生
定 員    : なし
参 加    : 無料
申 込    : ハガキまたはFAXe-mailにてお申込みください。
         本学ホームページでも申込みが可能です。
         住所、氏名(フリガナ)、電話番号と申し込まれる講座日を明記してください
         なお受講許可証等はお送りしませんので当日会場へお越しください。
申込締切   : 平成191026日(金)
キッズルーム : 有り(無料:要申込)〔キッズルーム申込締切:
1023日(火)
主 催    : 大阪樟蔭女子大学人間科学部学術研究会
共 催    : 香芝市教育委員会・大阪樟蔭女子大学子ども研究所



交通アクセス

オープンカレッジ文化講座のお問い合わせについて

オープンカレッジ文化講座のお問い合わせは、下記学術振興課までお願いいたします。

 大阪樟蔭女子大学
学術振興課(関屋キャンパス)
 〒639-0298 香芝市関屋958
 TEL 0745-71-3168  FAX 0745-71-3141
 e-mails-gakujyutsu@osaka-shoin.ac.jp
 URL http://www.osaka-shoin.ac.jp


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