公開講座等(関屋キャンパス)

2012年12月1日(土)

『清盛の時代の父子関係とその心理』
〜藤原頼長・鴨長明を題材に、史学と心理学の視点から〜が開講されました。




2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』が“父と息子の物語”と位置づけられる
ことから、二人の講師に史学と心理学の観点に立ってお話して頂きました。

まず講師の白川准教授が、清盛と同時代を生きた藤原頼長と鴨長明の
それぞれの父親との関係について、頼長の日記『台記』と『保元物語』、
長明の和歌と同僚源家長の日記をもとに考察されました。
そして、そこに普遍的な父と息子との情愛が確認されることや、当時の社会に
おける家の継承の意味するところについて述べていただきました。

続いて坂田准教授は、大河ドラマ『平清盛』」に描かれている父子関係に、
今の日本における父子関係が無意識的に映し出されているという前提に
立ち、ドラマ『平清盛』を読み解く中で、今の子にとっての「父」の意味を
考察されました。
そして、“今の子は父を無視しているようでいて、実は父のようになろうという
欲望を抱いている”という仮説が浮かび上がってくることを語っていただきました。


【感想】(抜粋)

・今回のような歴史と心理の違うテーマを融合してコラボ講座が開催
 できるのが素晴らしいと思いました。
・歴史的内容と心理学的内容が組み合わさっている講座は珍しいので
 ぜひまたやっていただきたいです。
・頼長・長明のご説明がよくわかりました。
 文献を引用してくださって理解が深まりました。
・清盛の時代の父と子の関係を詳しく説明いただいて参考になりました。
 有難うございました。

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日時

平成24年12月1日(土)

14:00〜15:30

場所

大阪樟蔭女子大学 関屋キャンパス

概要

平清盛とその父忠盛、藤原頼長、鴨長明といった平安時代末期から鎌倉時代を生きた人物たちを題材に、彼らがどのようにその時代を生きたか、とりわけ父子関係がいかなるものであったかについて焦点を当て、史学の立場からお話します。
そして、彼らの生涯と父子関係について心理学の視点から検討し、現代にも通じる「父―子」に関する心のあり様と働きを考えてみたいと思います。

講師

白川 哲郎 准教授 (大阪樟蔭女子大学学芸学部国文学科)
[専門分野:日本史(中世)]

坂田 浩之 准教授 (大阪樟蔭女子大学心理学部臨床心理学科)
[専門分野:臨床心理学、人格心理学]

詳細

対象 : 一般及び学生
定員 : 200名 ※先着順
参加 : 1人500円(テキスト・資料代含) [当日支払制] ※当日受付にて徴収させていただきます。
申込 : 本学ホームページまたはFAX 、e-mailにてお申込みください。
      住所、氏名(フリガナ)、電話・FAX番号、e-mailアドレス(お持ちの方)と参加講座名を明記してください。
      なお受講許可証等はお送りしませんので当日会場へお越しください。
          ※下記フォームからお申し込み頂く場合、キッズルーム利用選択箇所を必ず「いいえ」にチェックをしてください。
            チェックがないとエラーがでてしまいますので、お気をつけください。

締切 : 11月30日(金)必着
主催 : 関屋キャンパス学術研究会
後援 : 奈良県・奈良県教育委員会・香芝市・香芝市教育委員会

アクセス

申込み・お問合せ

公開講演会のお問合せは、下記学術振興課までお願いいたします。

    大阪樟蔭女子大学学術振興課(関屋キャンパス)    
    〒639-0298 香芝市関屋958    
    TEL 0745-71-3168  FAX 0745-71-3141    
    e-mail<s-gakujyutsu@osaka-shoin.ac.jp>    
    URL http://www.osaka-shoin.ac.jp

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