大阪樟蔭女子大学





子育てに悩む人が多いと聞きます。
本公開講座では、関屋キャンパスで教育・研究に従事する専任教員が子育ち・子育てについて、それぞれの専門領域から熱く語りました。
小さなお子さまをお持ちの方々にも参加いただけるように、無料のキッズルーム(託児所)も設けました。学外から多数の参加者を得ることができ、活発な質疑応答も行われました。子育ての“現場”と学問の“現場”を繋ぐことができたのではないかと感じています。

当日の報告者と報告要旨は右記のとおりです。



「大 阪樟蔭女子大学人間科学部・短期大学部ってどんなところ?どんなことが学べるの?」と思っている中高生の皆さん、現在を生きる私達にとって最も切実な問題 のひとつ「ひとと社会のあり方」に関心をお持ちの皆さん、情報満載の私たちのホームページを、これからも是非ご覧下さい!そしてイヴェントにも是非ご参加 下さい!!今後はキッズ・ルームも設置いたしますので、子育て真っ最中のお父様・お母様も、是非是非ご利用下さい!!!大阪樟蔭女子大学人間科学部・短期 大学部は、学内・学外を問わず「開かれた大学」をめざしています


 
瀬々倉玉奈
人間関係科講師【専門分野:臨床心理学】
様々な個性をもった女性がいるにもかかわらず、子どもという文字と並んだ途端に、 「女性」=「母性」と自動的に読み替えられている感があります。しかしながら、「子育ち・子育て支援」を続けていると、 母親自身や支援の担い手を含めた周囲の人々が、「女性」=「母性」と捉えている限り、 却って危機的な状況を脱することが出来ない親子に多く出会います。長らく母性について研究している大日向(1988など)の例などを挙げながら、 子育てと女性について考えていこうと思います。
 

鳥山平三
心理学科教授【専門分野:家族臨床心理学】
かつて、「育児をしない男を父とは呼ばない」というようなどこやらのキャッチコピ−がありましたが、 いささか説教くさくていただけません。しかし、今や夫婦が一致協力して子育てをしないと核家族を維持してゆくことはむずかしい時代です。 男も、親になっても、親をしなければ、ただのオスのままでしょう。家事・育児は面倒でわずらわしいものですが、 やはりそこにも工夫と男技(わざ)を編み出すチャンスがあります。つまり、意外な自分と人間としての幅が広がる驚きに出会うことでしょう。
 

藤村和久
児童学科教授【専門分野:人格心理学】
人 は生まれながらにして人ではなく、人間が有している文化的・社会的環境の中で人になる。子どもの人格発達において、大人たちの文化的・社会的エイジェン シーとしての役割は極めて重要である。「子どもは親の背中を見て育つ」とよく言われるが、性格、価値観、態度、あるいは家庭における生活意識といった親の 行動特性や子育てについての問題意識のあり方が、子どもの人格を形成する大きな働きを担っている。
 

竹村一夫
応用社会学科助教授【専門分野:教育社会学】
私たちの社会は、親は子どもを愛さなければならないという考えが強い社会です。 そのことは、愛しているのだから「子どものために」いろいろなことを行なわなければならない、 という考えにつながります。その結果、いわゆる学校教育以前の子どもが教育的な働きかけの対象になっており、 それが産業化することで、いわば子育てが商品化しているといえます。 このような商品化された子育ての現状とその背景を親と子との関係や親の生きがいといった観点からみていきたいと思います。
 

 
     
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