大阪樟蔭女子大学

オープンカレッジ子供と育ち
大 阪樟蔭女子大学関屋キャンパスにおいて、平成7年度より開講している香芝市教育委員会共催によるオープンカレッジも、今年度で9年目を迎えます。13年度 から関屋キャンパスは人間科学部及び短期大学部を開設し、心理・児童・応用社会領域の専任教員による文化講座を全6回開講しております。毎年香芝市民の方 々ならびに本学学生、他地域の方々にも多数ご参加いただき開講させていただいており、文化講座は13年度は「人間科学を学ぶ」をテーマに、14年度は「コ コロを科学する」をテーマに開講し、大変ご好評をいただきました。今年度は「子どもと育ち」をテーマに人間科学部及び短期大学部に所属する専任教員6名が それぞれの専門分野の研究成果を一般の方々に講演させていただきました。今後さらに皆さまのご意見を参考に、このオープンカレッジが充実していくよう努力 していきたいと思っております。

菊野春夫さん
  「発達心理学から見た子育て」
子 育てについて、「赤ん坊は白紙で生まれる」、「三つ子の魂百まで」と言われることがある。赤ん坊は保護を受けるだけの受身的な在なのだろうか子どもの将来 の能力や性格は、幼児期で決まるのだろうか。理想的な子育てがあるのだろうか。最近の認知発達心理学の研究に基づいて、これらの問題を検討してみたい。

徳永正直さん
  「躾?それとも虐待?」
1990 年代後半から社会問題化している児童虐待の原因と背景を考えながら、子どもを真に理解し、発達を促す「親子関係と躾・教育」のあり方を模索する。子どもを 単なる「保護の対象」と見なすのではなく、「大人のパートナー」として位置づけることは、はたして可能であろうか?

高橋祐子さん
  「子育ての臨床心理学」
子育てを通して親は実に様々なことを経験します。それらを臨床心理学的な視点から捉えると、どのような見方があり、またどのような意味があるのでしょうか。児童虐待など昨今の子どもを巡る様々な問題との関係についても考えてみたいと思います。

桶谷弘美さん
  「ピアノあそびと音楽教育」
ピアノの遊び弾きの典型とも言える「ねこふんじゃった」をはじめとする鍵盤遊びの多様な弾き方を紹介する。そして、遊びがもたらす教育的意義について考察してみる。

中井歩さん
  「こどもと民主主義」
こ どもには、政治に「主体」として参加するために必要な参政権がありません。しかしながら、国や社会の共通の問題として扱う公共政策では、 学校教育や母子保健などの領域で、こどもは「対象」でした。今回のお話では「政府」と「こども」という観点から、現代日本の民主主義にアプローチしてみよ うと思います。

岩崎正子さん
  「子どもの心と癒し」
子どもの心の発達を支援していくためには、子どもたちが今どのような状況におかれ、どのような課題を抱えているかを知ることが必要です。本講演では、子どもの心の発達と親子関係について、臨床心理学の視点から色々な例を挙げて癒しとの関連で話を進めていきます。

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