大阪樟蔭女子大学

人間科学部・短期大学部 公開講座「正しさ」の心理学
私達の多くは、自分自身の判断や行動が「正しい」ものであることを願っています。
なにより自分の判断や行動が「正しい」ものであると認識することできて初めて、「安心感」を得ることができるのではないでしょうか。
個々人の「正しさ」の認識に、集団が果たす役割、その功罪について、本学人間科学部心理学科の佐々木薫先生が、これまでの研究成果を具体的に紹介しながら、お話し下さいました。
 
私達は、自分自身の認識に自信がもつことができない状況におかれた場合、しばしば他者/自分が所属する集団の認識を参考にします。 その際、後者の認識を参考情報として利用(「情報的影響」)するだけのこともあれば、後者の認識に配慮して自己を規制すること(「規範的影響」)もあります。 しかし「情報的影響」は、場合によっては、「規範的影響」、「集団規範」に転化することも起こりえます。 ヒトが一人では生きていけない存在であれば集団のルールは必要不可欠です。 ただし集団の規範が、必ずしも理にかなったものでない/なかった事例も少なくないことも、歴史が教える一面の真実です。


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