大阪樟蔭女子大学

オープンカレッジ「ココロを科学する2」



2004年10月2日(土)
保育や子育てに活かす心理学
学習心理学や認知心理学の研究の成果を、保育や子育てにどのように活用するかについてお話します。 学習心理学や認知心理学では、実験や調査の結果に基づいて論文を書き、研究を進めていきます。 そのため、面接法を用いて治療するイメージとは、ちょっと違う・・・。 保育に関係する心理学と聞くと臨床心理学を思い浮かべた方も多いと思いますが、「世のため、人のために役立つのは、臨床心理学だけではない」というメッセージを受け取ってもらえたらと思います。 なお、私は、かつて「ごろあわせ」を考えることを趣味としてきました。 保育や子育てに活用できる「ごろあわせ」を、その根拠となる研究成果と共にお話しする予定です。
   
 
   
2004年10月9日(土)/16日(土)
心の世界を考える 全2回
私たちは人との関係を、新しく形成し維持する場合や、あるいは遮断し解消する場合があります。 こうした関係とのとり方を、比較的に上手くできる人もいるがなかなか上手くできない人がかえって多いといえます。 まさにコミュニケーションのあり様に問題が潜んでいると思われます。 例えば、冗談の通じる人と通じない人の差はどこにあるのでしょうか。 キレル子どもの増加は本当でしょうか。 正常な人と異常な人の違いは、何から感じたり考えたりするのでしょうか。 最近はこれらの境界にある人が増加しているのでしょうか。 2回にわたり心の世界を考えてみましょう。
 
   
2004年10月30日(土)/11月6日(土)
映像表現の発展 全2回
[映像表現の可能性を求めて] 10月30日(土)
次々に登場する新しいメディアは表現者にも無限の可能性を提供するとともに、多くの混乱をももたらします。 登場から100年をすぎて映画はすでにメディアの主役を降りた形ですが、先人たちの成果は色あせることなく脈々としていき続けています。 この講座では試行錯誤の跡をたどり、一つの芸術が生まれ、成熟し、継承されていくみちのりを追体験します。 講義の形式にはとらわれず、あまり目にする機会のない映像のいくつかを鑑賞します。
[映像表現の光と影] 11月6日(土)
トーキーの登場は映画をめぐる状況を一変させました。 過大な設備投資の負担に苦しむ映画会社は、商業主義と政治に翻弄されていきます。 大恐慌から第二次世界大戦、戦後の混乱から復興へと続く激動の中で、映画は全盛期を迎えますが、そのときすでにTVという強力な挑戦者が現れメディアの王者の座を狙います。 この講座では政治と映画、国家と民衆、支配する側とされる側の抜き差しならない関係に注目していきます。
 
   
2004年11月13日(土)
「話す・聴く」の心理
私たちの日々の生活の営みは、人との関係で「話す・聴く」によって支えられ展開しています。 今日、ヨイ関係に偏り、ホントウの「話す・聴く」に大きな影を落としているように思われます。 ここでは、実り多い関係の修復に向けて、講者の拙い経験を例示しながら、ホントウの「話す・聴く」仕様について、皆様と一緒に見直しながら、改善していく一助になればと願っております。 “私は話し下手で話すことが不得意です”と弁舌さわやかにお話していることに気づかずにいる私たちの日々の「話す・聴く」のすがたのように思われますが、いかがでしょうか。
     
   

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