樟蔭学園の理念

学園ブランドコア『樟蔭美』

 

樟蔭学園は1917(大正6)年の創立以来、独自性の高い女子教育に邁進し、大正・昭和・平成と駆け抜け、2017(平成29)年100周年を迎えました。

次の100年を見据えて、改めて本学園の歴史的・社会存在意義を再度確認し、すでに本学園が持っている価値観、これまでやってきたことの言語化・可視化であり、樟蔭そのものが持つ財産の顕在化する取り組みが行われました。

その中で生まれた「樟蔭美」は、今日まで受け継がれている「建学の精神」や「樟蔭」女子教育の根底を流れるスピリットを時代に合わせてわかりやすく表現したコンセプトです。

樟蔭学園の目指す未来像を明らかにすることによって、幼稚園、中高、大学それぞれのステージで、創立者の想いや学園の伝統を「樟蔭美」に昇華していきます。


 樟(クスノキ)

クスノキ科の常緑広葉樹。アニメ映画「となりのトトロ」の棲み家となっていた大樹で有名。
毎年、瑞々しい若葉に入れ替わり、枝先にと花を咲かせる。また、樹皮からの脳は薬用として活用される。

学園ブランドコア「樟蔭美」提唱

樟のように、内なる輝きを発する女性を育てます

 

樟のように揺るぎない芯のある女性

未来が不透明で正解がない時代には、誰かの意見に流されるのではなく、自分らしい生き方の軸を持つことは何よりも重要になります。自らの信念に基づいた美しく振舞うためのモノサシを持ち、物事を判断し、行動できる女性は、激変する社会にあっても、常に道を切り拓き、自分の人生を生き抜くことができます。 

樟のように深緑の葉をたたえ、常に輝き続ける女性

大地にしっかりと立つ強い幹には、青空いっぱいにのびのびと枝葉が広がり、新緑の葉が茂ります。その葉の輝きは、幹から生まれる「内なる輝き」の結晶です。「内なる輝き」は、知性、情操、品性に裏付けられた強い芯の輝きです。新緑から深緑に、個性をゆがめることなく、人としての魅力、人としての価値を色づけていきます。さらに、「内なる輝き」は、外の日差しをうけ、キラキラと輝きます。その日差しに応援され、輝きを増していくのです。 

樟のように薫香かぐわせ、仲間が集う女性

「内なる輝き」を持った人は、その輝きを惜しみなく社会に還元します。それは自分のためではなく、人や社会を幸せにするために力を発揮します。人の気持ちを慮り、人の弱さを癒し、人の喜びを自分のことのように喜べる女性。そのような女性は家族、友人、同僚との人間関係、社会や国を超えた世界とのつながりにおいて、その人間関係の要として、活躍していくことでしょう。