大阪樟蔭女子大学

文部科学省選定 大学教育改革支援プログラム
学生による地域協創型子育てモデルの開発
総合的人間力を育てるサイクルプロジェクト
取組について
取組の趣旨.目的
取組の実施体制(実施能力)
評価体制
教育改革への有効性.
取組の実施計画について
概念図
有資格者等に対する児童英語の学び直しと教育現場での英語活動指導力育成プログラム
 
2009年度現代GPシンポジウム活動報告
最終報告(2009年度現代GPシンポジウム活動報告)
 
2008年度現代GPシンポジウム「大学教育の新たな挑戦」
2008年度現代GPシンポジウム
活動報告
 
平成20年度学生提案型インターンシップ報告会
平成20年度学生提案型
インターンシップ報告会
 
現代GP「実践的総合キャリア教育の進捗」シンポジウム 大学教育の新たな挑戦
2007年度現代GPシンポジウム
活動報告
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文部科学省選定 大学教育改革支援プログラム
 
総合的人間力を育てるサイクルプロジェクト 総合的人間力を育てるサイクルプロジェクト(ジェネリックスキルを用いたキャリア教育プログラム)

取組について 

取組の趣旨・目的

取組における学生教育の目標や養成する人材像について

 

本取組の全体的な概念図を示します

 本学は建学の精神に則り『現代社会の進歩に対応し得る高い知性と豊かな情操とを兼ね備えた』女性の育成に力を注いできましたが、社会の変化のスピードは加速度的であり、その急速な変革に対応しうる女性の養成が急務となっています。
本学では変化を続ける社会への女性の進出に対応した総合的キャリア教育を体系化して行くに当たり、アメリカの女子大学であるAlverno Collegeにおいて研究開発されたジェネリック・スキル(コア・スキル)と呼ばれるスキルの習得を基盤に据えます。

 ジェネリック・スキルとは、創造性、自立性、計画性、コミュニケーション力、批判的思考力、情報活用力等、特定の文脈を越えて、様々な状況のもとで適用できる高次のスキルを指します。
学生の「雇用可能性」を高めるとされるこのスキルの開発は、現在欧米の大学関係者の間でも大きな関心を呼んでいます。

 本学ではジェネリック・スキル教育を総合的キャリア支援のベースとして位置付けます。そのうえでジェネリック・スキルを以下の4つのスキル=力と再定義し、その習得を目指します。
すなわち『気づく』『考えぬく』『聴き・伝える』『やり遂げる』の4つの力です。
これは、「課題に自ら気づき、これを解決する為の力」を構成するコンポーネントであり、社会の変化に対応しうる力となります。
さらに、これら4つのジェネリック・スキルを支える基礎のスキル(ベーシック・スキル)として、『マナー』『情操』『基礎学力(リテラシー)』の3つを位置付けます。

 本学では4つのプログラムを体系化し、学生のジェネリック・スキルを高め、『課題に自ら気づき、その解決に向けて考え行動できる』人材を育成します。

   

設定する学生教育の目標や養成する人材像のニーズについて

 

 近年、社会における雇用環境が好転する中、育児支援体制の充実や積極的な管理職登用の方針等女性が活躍できる環境づくりをアピールし、女子学生の採用に意欲的な企業が急増しています。
ただ、女子学生の採用意欲は高いものの求める人物像としては「課題に自ら気づき、その解決に向けて考え行動できる人」を事例にあげる等、期待するレベルは一段と高度化している状況にあります。

 従来、授業や教職員による面談を通して、「目的意識が低い」「行動力が乏しい」「自信が持てない」本学学生の特質が意識されていました。
実際、就職活動を数ヶ月経験した4回生に焦点を当てたアンケート結果(下図:有効回答数445)においても「意欲があり、人と接することに前向きな反面、視野が狭く将来の自分を見据えた行動実績につながっていない」本学学生の姿が再認識されました。

 このように本学学生の課題を再認識できたことで、社会からの要請が強まりつつある「課題の解決に向けて考え行動できる人」を柱とする総合的人間力の醸成を目標にジェネリック・スキル教育の導入に踏み切ります。

   
 

取組が求める成果、効果等について

 

 本取組が求めるのは社会の中で活躍できる人材の養成であり、その成果は大学内において、あるいは社会の中において『循環(cycle)』します。

Shoin Integrated Career Leading Education(SICLE-project:サイクル・プロジェクト)と名付けられた本取組においては、

  1. 4つのジェネリック・スキルの向上を目指すことにより、学生が自分自身の将来を見据えた上での課題に気づき、この解決に向けて考えぬき、他者と情報共有しながら、課題解決をやり遂げることによって、また新たな課題に気づくという学習の循環が期待されます。
  2. 本取組の成果は、まず学生の自己評価として現れると想定されるが、この学生の自己評価に教員がフィードバックを返し、分析を行ったうえで、改善した教育を実施することが、高次の自己評価へと循環していきます。
  3. 学生のジェネリック・スキルの獲得は、その学ぶ力、意欲を向上させ、教員のスキル、教育の質の向上を通して学生のジェネリック・スキル習得に還元されます。
    これは大学教育の資質向上につながる循環であり、すべての大学が取り組むべきFD(Faculty Development)・SD(Staff Development)そのものです。
  4. 本取組では、育てた人材をOG講師あるいは上回生講師として教育に活用するという人材の循環を想定しています。

以上の4つの循環を意識し、実践することにより社会の中で活躍し評価される人材の育成、学生の学ぶ力の向上、教育の質そのものの向上が期待されます。

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