本学園が寄贈した貝類の標本(創立当時)が展示されました!
2019年06月01日
本学園は、昨年、創立時(1917年)から所蔵(樟蔭中学・高校 生物室)していた貝類の標本を大阪市立自然史博物館に寄贈されました。
この貝類の標本は、創立時に樟蔭高等女学校の理科の教材用としてそろえられたもので、当時の日本の生物を知る上で、貴重な資料です。
今回、大阪市立自然史博物館で開催された企画展示「標本を未来に引き継ぐ~新収資料展2019~」において、この貝類の標本が展示されました。
この展示会の様子が、5月16日(木) 毎日新聞大阪版 夕刊 に掲載されました。
「舞子貝類館:幻の貝コレクション、90年ぶrちに発見 神戸で22年だけ開館 大阪自然史博物館で展示中
樟蔭学園旧蔵 舞子介類館標本 (大阪市立自然史博物館プレスリリースより)
舞子介類館は、貝類収集・研究家の矢倉和三郎(1875年(明治8年)〜1944年(昭和19年))が舞子(神戸市)の自邸に1908(明治41)年に開いた貝類博物館です。矢倉 は普及教育活動にも熱心で、学校向けに貝類の標本販売も行っていたようです。舞子介類館は赤字のため1930(昭和5)年に閉館し、所蔵標本は研究機関に売却されたという記録が残っていますが、大半は行方がわからなくなっていました。
2018年、樟蔭学園(東大阪市)が所蔵する貝類標本約500点について調査したところ、舞子介類館から購入したものであることが判明しました。これは、樟蔭高等女学校(当時)が1917(大正6)年に設立された際、理科の教材用に揃えたものと思われます。舞子介類館由来の現存標本でこれだけまとまったものは知られておらず、同館の活動や、当時の日本の生物相を知るうえで大変貴重な資料です。
参考: 企画展示「標本を未来に引き継ぐ〜新収資料展2019〜」 プレスリリース
【企画展の概要】
1.名称 企画展示「標本を未来に引き継ぐ〜新収資料展2019〜」
2.主催 大阪市立自然史博物館
3.会期 〜5月26日(日)
※開館時間:午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
4.会場 大阪市立自然史博物館ネイチャーホール
(花と緑と自然の情報センター2階)
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/