GP講演会「絵本を通した親子のコミュニケーション」

長谷川義史先生

 今回の長谷川氏の講演会では、絵本の読み聞かせや作品づくりの実演、ウクレレでの歌の演奏を交え、絵本作家として、そして3児の父親の立場として2つの視点から終始楽しいトークが展開されました。

 長谷川氏の作品はどれも絵本の中に、人として普段忘れがちな大切な要素が盛り込まれており、ストーリー全体は面白さで包まれています。子どもにとって「ためになる内容の絵本」より「読んで楽しい・面白いと感じさせる絵本」の方が向いていると長谷川氏は指摘されます。

 絵本の読み聞かせでは、恥ずかしさを捨てて読むことや親子のコミュニケーションが広がっていくようなポイントを抑え、時にはページを逆戻りさせながら十分に一冊の本を親子で味わい、絵本が持つ面白さを共有しあうことが大切であると改めて感じさせられました。

 作品づくりの実演では、子ども達との会話を楽しみながら変幻自在に絵を変化させていく長谷川氏の作品づくりに子ども達は惹き込まれていきました。お話を子どもに語る際には、昔話でも親子の身近なコミュニケーションの中からアレンジさせることにより、親子で一緒に創ったオリジナリティ溢れるものに仕上がっていきます。

 読み聞かせやお話づくり、どちらにおいても型にはめていくのではなく、ストーリー展開を子どもと一緒に読み進めていく作業、創っていく作業を親子で楽しんで欲しいという長谷川氏の願いが強く込められた講演会でした。

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