まず、平成19年度以降の入学生全員を対象とし、教養教育科目「教養ゼミナール」に、また英米文学科・食物栄養学科の学科専攻科目(正課科目)に、ジェネリック・スキル教育を潜り込ませます。
英語検定や管理栄養士資格等の資格取得のみに目的が偏りがちな学生が増加している両学科では、資格を活かすことができる総合的人間力の育成が急務となっていると考え、この2学科を本プロジェクトの試行対象学科として選定しました。
具体的には正課科目の授業運営方法を改革し、下図に示すような授業方法を取り入れることにより正課科目授業内でジェネリック・スキルを研磨します。
半期15回の授業を3つに区分し、自己評価シート(Webポートフォリオ)を用いて、5回の授業ごとに自己評価をさせます。
担当教員はこれを確認し、ジェネリック・スキルの向上につながるアドバイスや課題を学生に与え、次の目標設定を促します。
これを1年次から4年次まで段階的に継続することにより、社会で通用する汎用性の高い総合的人間力を培います。

本プログラム対象科目においては、どのようなジェネリック・スキル教育が可能かを明確にし、これを学生に配付するシラバスに明示します。
これに基づき学生各自が目標を設定し、その習得を自己評価します。
ベーシック・スキルについては、授業マナーの遵守を徹底させ、『教養ゼミナール』において、大学での学び方について教授し、併せて『基礎学力(リテラシー)』教育についても強化します。
また教養教育科目『芸術と鑑賞』(平成19年度開設)において本物の芸術に触れることを通して、情操教育を目指します。同様に教養教育科目『樟蔭の窓』(平成19年度開設)により、自校教育を通じて豊かな情操と本学学生としてのアイデンティティ、さらには自己肯定感、自己有用感の涵養を目指します。 |