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【臨床心理学専攻】~大塚義孝先生の特別講義を受講して~

2018年07月18日

 7月13日、大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻の客員教授である大塚義孝先生に、特別講義として貴重なお話を聴かせて頂きました。大塚先生は日本臨床心理士資格認定協会の顧問(前専務理事)であり、臨床心理士の資格制度成立に関わっておられ、臨床心理士が臨床現場で働いていけるために、長年貢献されて来られました。

  大塚先生は心理検査の1つ、ソンディ・テストの第一人者です。この日はソンディ・テストについてわかりやすく説明して頂きました。この検査は4つの領域が設定されており、それぞれの領域に見られる反応型から、検査を受けた人の特徴を解釈するものです。検査を受ける人は提示された6枚の写真から、好きな写真・嫌いな写真を2枚ずつ選びます。他の心理検査に比べ、教示がとても平易なので取り組みやすいにも関わらず、受けた人の特徴をしっかり捉えられるように作られていて、興味深く拝聴させて頂きました。こころに病を持つ方々に対する見方や理解の仕方について、大切な学びを得られたように感じました。

 心理検査にも種類があり、ソンディ・テストのような投映法は人の個別性・独自性を知ることを目的としていて、一方で知能検査は人の知的能力を客観的・総合的に測ることが出来るものです。臨床心理を志す者として、「その人」のこころについてより良く知るために、心理検査について精通しておくことが大切であるとのメッセージを頂きました。本学カウンセリングセンターで既に何度か心理検査や発達検査を経験させてもらっておりますが、改めて気を引き締めて、クライエントさんのこころを理解するために精進していきたいと思います。

修士2回生 K.S