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樟蔭BLOG

ブログ

2023.03.25

卒業・進級の時を迎えて、ある若き先生の言葉に感じて

樟蔭レポート

去る10月下旬、「問題行動・不登校調査」の結果を基に、文科省より報告があったが、それに対して少し前のShoinブログで私は、「つまり、『人間関係や生活環境の変化』の原因を『コロナ禍による行動制限』に焦点を当てすぎるのは、現象面にとらわれた短絡的思考法に思われてならない。多くのCSクラス生を見ていると、今こそ『そもそもの心のケア』が必要だと思わる。」と指摘した。

他方、本校のある若手の先生が生徒に贈る言葉として、次のように書いているのを目にした。「『制限だらけの学生生活が~』という同情にも聞こえる言葉が巷では跋扈していますが、本当に同情されるような生活だったでしょうか。確かに様々な制限はありました。しかし、その中を生き抜いたからこそ、今までの中学生が持っていないものを体得したのではないでしょうか。」

数値で捉え切れない現象に対する、冷静な分析と生徒に向ける熱い思いを一人の先生の言葉に感じた次第である。今春も多くのCSクラス生が、卒業・進級の時を迎えたが、その前途が実りあるものであることを願わずにはいられない。

CSクラス主任 廣畑 尚