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星に願いを
明日から7月。7月は英語でJuly(ジュライ)と言いますが、これは、“帝王切開”の由来ともいわれる古代ローマのジュリアス・シーザー(Julius Caesar)が新しい暦を制定したとき、誕生月に自分の名前を付けたからだそうです。また、日本では文月とも言い、7月7日の七夕の夜に、書物を開いて夜気にさらし、書の上達を祈る風習から“文披月(ふみひらきづき)”と言われ、それが略されたものとされています。他には七夕月(たなばたづき)と言われることもあるそうです。みなさんは七夕にはどんなお願いをされますか?
七夕は、6月30日に今年の前半が無事であったことに感謝し、後半も無病息災で過ごせることを願う、「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」という行事があり、7月7日に「七日盆(なのかぼん)」という行事がありました。それに中国からきた織女と牽牛の物語が結びついて、日本の「七夕(たなばた)」となったとのことです。
中国の物語とは、天の神様が自分の娘である、働き者で機織りに長けていた織女と、まじめで働き者の牽牛という牛飼いを結婚させましたが、結婚した二人は仲が良すぎ、遊んでばかりいたため、神様たちの服が擦り切れ、牽牛が世話していた牛もやせ細ってしまいました。そこで天の神様が、二人を天の川の両岸に引き離しましたが、二人は泣くばかりで仕事をしないので、年に一度だけ会えるようにしたということです。その一年に一度会える日が7月7日の「七夕」いうことです。
ちなみに、織姫の星はこと座のベガ、牽牛の星はわし座のアルタイルという星で、日本ではわし座のアルタイルのことを彦星と呼ぶため、七夕は織姫と彦星の物語と呼ばれています。
「ささの葉さらさら 軒端(のきば)にゆれる お星さまきらきら 金銀砂子(きんぎんすなご)」という歌を知っている方は多いと思いますが、題名は「たなばたさま」といいます。軒端に飾った笹の葉が揺れており、その背景には金銀の小さな粒のような星がキラキラ瞬いている、という情景を歌ったものです。短冊などを笹に飾る風習は日本独自で、6月末の夏越の大祓に設置される茅の輪(ちのわ)の両脇に笹竹を置いていたところから、短冊に願いを書いて笹に結ぶようになったといわれています。
本校でも、毎年自治会が七夕にちなんで、校内に笹を飾り、生徒たちが短冊に願いを書くという行事を行っています。今年は、7月7日にちょうど第2回中学校オープンスクールを開催いたします。既に多くのお申し込みをいただいておりますが、ご来場の方にも願いを書いていただく短冊を用意したいと考えております。コース体験、クラブ発表のほか、スタンプラリーではプレゼントも用意させていただいています。まだお申込みいただけますので、詳しくは樟蔭中学校HPをご覧ください。お待ちしています。
樟蔭中学校高等学校 校長 小嶋信男
“Wish upon a star”
July will begin from tomorrow. The word “July” shares the same origin as the word “caesarian,” that is, ancient Rome’s Julius Caesar, whom when established the new calendar, named the month in which he was born after himself. In Japan, July is also referred to as “Fumizuki.” July 7th is “Tanabata” in Japan, a time when it is custom to open a book exposing it to the night air in the hope of becoming a great writer. “Zuki” means “month”, and “fumi” means “sentence” or “composition” in English, hence the name given to July. The seventh month of the year is also referred to as “Tanabata month” in Japan. I wonder what everyone will wish for this Tanabata.
Tanabata is expressing appreciation for the first half of the year coming to an end safely, and praying for sound health in the second half of the year with an event of summer purification. It is also tied in with the characters Orihime and Hikoboshi, two fictional star-crossed lovers from Chinese folklore whose stars are positioned at either end of the Milky Way.
According to Chinese folklore, the god of the sky had a daughter named Orihime who was a wonderful seamstress and made clothes for the gods. The god of the sky allowed his daughter to marry a cow farmer named Hikoboshi. However, the two were so much in love that they neglected their duties and before long, the gods’ clothes became shabby and ragged, and the cows became thin and malnourished. As a punishment, the god of the sky separated the two lovers, putting them at either side of the Milky Way. As a result, the two became so sad that they did not perform their duties at all. Therefore, the god of the sky allowed them to meet on one night of the year, July 7th, Tanabata.