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暑きに熱く厚くあれ
2025.7.25.
いやいや”暑い”日が続きます。夏休みが始まって,学校ではいろいろな生徒が自主登校をしています。
クラブ活動では来たる試合や大会に向けた練習を。学習面では次の進路に向けた夏期講座への参加。中には秋の若葉祭に向けた準備をし始めているクラスなんかもあります。
今は毎朝あった8:35の点呼がありませんから,朝一番は人影少な目です。でも昼頃には校舎内のどこかしらで生徒の活動があるようで何となくざわざわした雰囲気を感じます。
中学や高校の時の夏休み。のんびりとゴロゴロするのも素敵なのですが,何せここ関西では1ケ月以上の長い休暇になります。今しかできない事を見つけてやってみてほしいと切に願っています。一所懸命に”熱く”打ち込むというのは今だけの特権でもあるのです。どんなことも,擦り切れるまでやる必要はありませんが,自分の納得がいくまではやっておく方が良いと思います。自分の進む道はきっとそんな中で見つかっていくものなのです。うまくいったら嬉しいですが,例え失敗に終わったとしても貴女がそれにどう取り組んだかこそ大切なのですよ。
さて,貴女が何かを語るとき,相手の心に響くようにするには熱量が必要です。でもそれだけではなく,周辺にある関連した内容や,反する意見,今後の予測や対処も含めたより多くの要素を含んでいるかという物事の”厚み”は,とても重要です。ただの思い付きだけでは薄っぺらなことが多く,よーく考察してみると,この視点が抜けていたなどという場合がよくあるのです。そのためにはできる限りたくさんの情報から自分で精査する力が必要なのですが,恐らく皆さんがこれから生きていく時代に最も必要な能力の一つではないかと思います。
世には便利な道具が溢れており,人知のレベルを超えたと言われる機械技術がどんどん幅を利かせてきています。身の周りのことを自分で何もしなくても良くなるのは,自身の能力を著しく低下させる事にも繋がります。それが廃れてよいものばかりとは思えないのですが,皆さんどうですか? 一人の人が生きる百年足らずの間にできることは限られているのでしょうが,それでも努力を続けていくことで良き規範は継続されていきます。・・・・・
あらあら,ちょっと話が大きくなり過ぎました。
大暑も過ぎ,そろそろ夏休み後半です。十分に休憩を取った方々へ。せなあかんこと,しといた方が良いことなんかをやりだしても良い時です。どうぞ良き夏休みをお過ごしください。
(高3担当:増井 崇)