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本学における国家資格「公認心理師」受験資格の取得について

2015年9月16日に公布された、国家資格「公認心理師」に関する公認心理師法が、2017年9月15日に施行されました。心理職初の国家資格である「公認心理師」の誕生により、医療・福祉・教育あらゆる分野に活躍の場が広がることが期待されています。

本学 学芸学部心理学科と大学院 臨床心理学専攻は、2017年11月に文部科学省および厚生労働省へ確認申請を行い、2018年4月から公認心理師資格科目が開設されました。

公認心理師資格取得の流れ

本学では、学芸学部心理学科において所定科目の単位を取得したのち卒業後、本学大学院(臨床心理学専攻)をはじめ、認可されたカリキュラムをもつ大学院にて所定科目の単位を取得して修了するか、または文部科学省・厚生労働省が指定する施設において実務経験を経たのちに、公認心理師の国家試験に合格すれば資格を得ることになります。

公認心理師資格取得の流れ

また現在、在学中の学生においても経過措置(施行後5年間特例措置)が認められ、一定の要件が認められれば、受験資格を得ることができます。

本学における公認心理師科目「心理実践実習」の概要

「心理実践実習」では、本大学院附属カウンセリングセンターや学外施設において実習指導を受けながら、要心理支援者あるいはその家族・関係者に対する支援を実践します。また、心理実践事例について報告・検討を行います。これらを通じて公認心理師として必要な実践的知識と技能、職業倫理と法的義務への理解を体得することになります。

具体的には、学内実習によって心理面接や心理査定を複数例担当し、担当教員の指導を受けながら、実践とその記録・報告書の作成(心理査定では対象者へのフィードバックを含む)を行います。 また担当ケースに関しては、細やかに個人スーパーヴィジョンを受ける機会を保証しています。

保健医療分野における学外実習として、精神科または総合病院で週1回約2ケ月実習に携わり、他職種と連携しながら患者に対する心理的支援や心理査定を行います。

福祉分野では、不登校児童通所事業での実習(見学と集団療法への参加)、教育分野では附属中・高校にて生徒に対する心理支援を行うことが予定されています。

司法・犯罪分野では、少年鑑別所で施設見学とケースのアセスメントの実際を学びます。

このように、学内外において豊富で充実した各種の実習を経験することができます。

公認心理師に関する厚生労働省ホームページ:
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116049.html