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樟蔭BLOG

ブログ

2025.07.18

世界に一つだけのバラ

フードスタディコース

本日は、午後から飴細工職人さんから直接、江戸時代から続く飴細工の技を学べるという、貴重な体験をすることができました。

事前アンケートによる人気投票の結果、【バラの花】の作り方を教わりました。

ぜ~んぶ、飴でできています。【見本】

木の箱の中に温めてとろとろに溶けた飴が入っていました。

電源がどこにも見当たらないので不思議に思っていたら、「熱した炭」の熱で溶かしているとの事です。

世界に一つだけの、自作品だとか。

小さな鍋の下には「熱した炭」が入っているそうです。

飴は冷えると固まってしまうので、熱々のうちに形づくっていかなければなりません。

そのため、一つ一つの作業を素早く、でも確実にしなければなりません。

飴を丸めたものを、細長い筒につきさして雪だるま状にする。

棒が出ないように気を付けながら、上の部分を平らに丸く広げる。

ハサミで切り込みを入れて、芯にする部分を立てる。

花弁が5枚になるように次々と切り込みを入れて、立てていく。

上の5枚を立てたら、下の部分を丸く広げる。

下の部分も、5枚の花弁ができるように切り込みを入れ、花びららしく整えていく。

全体のバランスを見ながら、花弁を外向きに少し反らしたあと、葉を取り付ける。

行程1~7を職人さんがデモンストレーション。

飴の温度は約70~80℃。

あっという間にバラの花が完成。

簡単そうに見えましたが・・・・

熱くて素手で触りにくい。でも、冷めたら硬くて思うように形をつくれない!!

片手での作業は予想以上に難しいことを実感。お手伝いしていただいて、なんとか形を整えます。

やっぱり難しかった!!

職人技は凄いです!! カッコいいです!!

熱さと格闘中。

生まれて初めてにしては、みんな上手です。ホントに!!

扇風機で冷やして形を固定中。

よ~くみると、ひとりひとり、形もサイズも違います。

ちょうちょうも上手にできました。とってもキレイ。

ホントに楽しそうに作業していました。みんな、自然に笑顔がこぼれます。

特別に、飴吹き(吹きガラス風)体験。

じわじわ~と、空気を入れながら回します。

少し膨らむごとに、温度が下がるので慎重に。

吹きガラスのよう。

2時間に及ぶ体験でしたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

最後に、飴細工文化についてのお話しや、ご自身の経験、飴細工師として、今後どのように活躍していこうとされているのか、そのために何が必要かなど、貴重なお話も伺うことができました。

昭和時代の公園で、飴細工や紙芝居のおじさんに群がっていた、こどもたちと同じような光景。懐かしい。(笑)

目をキラキラさせながら話に集中している生徒たちを前にした、職人さんの目もキラキラでした。素敵な光景です!!

今日のために特別に作られた、超絶技巧の詰まった「飴」のプレゼントもありました。

もちろん、全員でじゃんけん大会で大盛り上がり。

たくさんの思い出とお土産を持って帰ることができました。

 

早い時間から、たくさんの準備をしてくださっただけではなく、一人一人にとても丁寧に、そして楽しく教えて下さった職人の皆様、ありがとうございました。

 

≪これぞ職人の技≫ 

これ、飴です。本物そっくりの金魚。私もじゃんけん大会に参加できたら絶対に連れて帰りたかった程、ひとめぼれしました。

百合の花。グラデーションが美しい。雄ずいの再現度も凄い!!

可愛い。

飴の風船の中にウサギ。一体どうやって作ったのだろうと、お聞きしたら、世界でこれをつくれる職人さんは、ご本人のみだとか。持って帰れたMちゃん、超ラッキー。

 

高3担当 M.N.