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【臨床心理学専攻】本学客員教授 大塚義孝先生による特別講義「臨床心理士の役割と責務」が行われました

2014年10月07日

【臨床心理学専攻】本学客員教授 大塚義孝先生による特別講義「臨床心理士の役割と責務」が行われました

8月8日、「臨床心理士の役割と責務」というテーマで、本学客員教授大塚義孝先生よりご講義をいただきました。臨床心理士とは「人が人に関わり、人に影響を与える専門家」であることと、「自己実現を援助する専門家」であることを、大塚先生は強調されました。では、“個”の実現のための援助者として、臨床心理士には、どのような役割があるのでしょうか?
臨床心理士の役割には、臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理的地域援助、調査・研究の4つがあります。今回の講義では、この中でも特に、臨床心理査定について教えていただきました。臨床心理査定(心理診断)は、臨床心理士が検査者となって行うものですが、相手の基準に合わせるという側面が大切であると指摘していただきました。例えば、投映法に分類される心理検査の代表的な方法の1つにロールシャッハテストがありますが、これは正解のないテストです。つまり、このテストは“個”の価値観を尊重するテストということができるのです。
この講義を通して、今一度、臨床心理士のあり方について深く考えることができました。“個”を見つめ、“個”を大切にすること。臨床心理士として社会で働いていく上での基盤ともなる、絶対に忘れてはいけない姿勢です。深く心に刻み込みたいと思います。そして、私も「“個”が生きることについて慧眼をもった専門家」の1人として、社会に役立つ臨床心理士になりたいと思いました。ご講義いただき、ありがとうございました。

大阪樟蔭女子大学大学院
人間科学研究科 臨床心理学専攻
I.T

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